子育てしながら在宅勤務なら広告運用がおすすめ!初心者からチャレンジできる

子育てしながら効率的に働く

WebサイトやSNSをみていると、必ず目にするのが「Web広告(オンライン広告・インターネット広告)」です。

2010年代半ばにスマートフォンが普及して以降、私たちが多くの時間でインターネットを見ながら過ごすようになった結果、ネット広告市場は飛躍的な成長を遂げることになります。

2019年には、日本における総広告費約7兆円のうち、実に3割超となる約2.1兆円がネット広告費によって占められました。テレビ・新聞・雑誌・ラジオという4マス媒体の広告費合計が約2.6兆円だったことを考えると、その重要性がわかるでしょう。

そして、それほどまでに急激な成長をみせているネット広告市場だからこそ、「広告運用者」のニーズの高まりもまた、大きな注目を集めているのです。

家事の合間や、子供を保育園や幼稚園に預けている時間帯に、効率的に在宅勤務をしたい人にも向いています。

広告運用は専門性の高い仕事

インターネット広告の取引手法は、「運用型広告」「予約型広告」「成果報酬型広告」という3つに分類されますが、その売上全体の約8割は運用型広告によって占めています。

そして運用型広告の特徴は、なんといっても「入札」によって広告枠の金額が変動することにあります。

広告運用者はサイト上の広告枠を、広告を見たユーザーが1クリックするために何円かかったかという指標である「CPC(Cost Per Click)」や、広告が○回表示されるために何円かかったかという指標である「CPM( Cost Per Mille)」などの入札方式で、なるべくおトクに購入できるように工夫をしていきます。

つまり、同じ広告費を払っているにもかかわらず、広告をクリックされる回数や表示される回数は、広告運用者の知識やスキル次第で大きく左右されることになるのです。

そもそもインターネット広告はテレビCMや雑誌広告と異なり、どれだけクリックされたか、どれだけ見られたか、という効果測定が可能という特徴があります。

それゆえ運用者の主な役割とは、単なる出稿作業ではなく、結果を分析し、次のPDCAを回す(そして、新しい施策を立案し実行する)というものに。

インターネット広告の種類は多く(たとえば運用型広告だけでも、検索連動型広告、ディスプレイ広告、動画広告、SNS広告など多数)、当然ながら配信タイミングなども配信先によって異なります。

分析方法の理解も含め、慣れるまでには一定の期間が必要な専門性の高い仕事であることは間違いないでしょう。

広告運用のプロは不足している

しかし、一度スキルを身につけてしまえば、ある程度そのスキルが可視化されやすいこともあり、在宅ワーカーの副業(復業)として活躍しやすい仕事でもあります。

なぜなら、本来は専門性を必要とする仕事でありながら、専門のスタッフを雇用していたり、大手広告代理店にすべてを委託できたりしている会社はごくわずかという現実があるから。

ほとんどの会社では、専門性を持たない社員が片手間的に運用をしているのです。つまり、雇用リスクを抱えず、代理店ほど高額な委託料も必要としない「広告運用スキルを持った個人ワーカー」への依頼は、多くの会社、そして個人にとってWin-Winとなるのです。

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、多くの業界・業種は未曾有の不景気に見舞われました。出費を抑えるために広告費が抑えられているのは、電車内や街中の看板スペースの多くが空白となっている現状からも明らかです。

しかし、「巣ごもり」の市場拡大も含め、これまで以上に私たちの生活に欠かせない存在となったインターネットへの広告出稿、そしてその効果的な運用に対しては、あらゆる企業が注目をしています。

もちろん広告運用初心者がいきなり大活躍、というのは難しいでしょう。しかし、広告運用は専門スタッフの不足ゆえ、それほどスキルを必要としないマニュアル的な作業、広告出稿のベースに必要となる各種データ集めなどに対しても、多くのニーズが存在します。

初心者にもチャンスあり


クラウドソーシングサービスなどには「初心者OK」の案件も多く紹介されています。

また、Webマーケティングスクールのオンライン講座などを受講すれば、一通りの知識やスキルが効率よく身につけられるでしょう。

そこで学んだことを生かしつつ、少しずつ難易度の高い案件に挑戦していけば、初心者の副業からでも十分高単価な広告運用者になることは可能です。

もちろんそのままWebマーケティング企業に転職し、さらにステップアップしていく人も多いです。

デジタルマーケティングをオンラインで学べるスクール「デジプロ」を主催する奥雄太さんによれば、「未経験の人でも2ヶ月間集中的に学ぶことで、企業にも本気度が伝わり、転職に成功する人が増えている」そうです。

また最近は、地方在住でキャリアチェンジをしたい女性からの申し込みが増えているといいます。

家事の合間にもできる

在宅での勤務という形態もある程度浸透してきた昨今ではありますが、子育てをしながらでもきっちり成果を出せる仕事というのは、案外限られているのではないでしょうか。

その点、短時間でもいいから毎日アカウントをマメにチェックし、メンテナンスをしていくことが大切となる広告運用業務は狙い目です。

自分でコツコツ勉強したぶんだけ、アカウントプランニングなどの上流工程に携われるようになる可能性が広がるという、真面目な人ほど報われやすい仕事でもあります。

PCのスペックや高速の通信環境などに左右されることがなく、短時間の勤務、そして隙間時間でのスキルアップが可能という好条件。

さらに成長市場でありながら人材不足という背景から、この先もずっと長く生かせるスキルとなることは間違いありません。

子育てしながらの在宅勤務を始めるなら、今年は広告運用が狙い目かもしれませんよ。

[文、編集]サムライト編集部