【400点・600点・800点】3ヵ月で仕上げるTOEIC得点クラス別勉強法

安全圏はなんと800点以上!?めまぐるしく変わるTOEICの重要性

市場のグローバル化に伴い、一層の必要性を感じさせる英会話。英会話ができるかできないかを測る指標として代表的なのが、TOEICです。

近頃は転職をする際に、一定数のTOEICスコアを求められることも少なくありません。さらには大企業の一般的なボーダーラインは720点以上、そして一部では800点以上を求める企業もあります。

中小企業も他人事ではありません。M&AやTOBなどで突然外資に吸収されることもあり、当然ながら英語が必要になってきます。買収、合併後にリストラの心配なく安心して暮らしていくためには、やはり800点以上のスコアを持っておくとよいでしょう。

とはいえ、勉強しようと思ってもなかなか思うように勉強できない、結果が出ないという方が多いのも事実です。そこで今回は、TOEIC得点クラス別の勉強法を紹介します。自分のいまのレベルをきちんと理解して、目標点に届くように勉強していきましょう。

TOEIC400点クラス

スライド1

目的達成のために点数を取りたい!orもっと英語を勉強したい!次の目標で異なる勉強法

400点クラスの方には大きく選択肢が2つあります。ひとつは、会社から課された点数を取ること。TOEICを受験する人のなかで、概ね500〜600点台を目標とする人がこの選択肢に該当するでしょう。

「英語の勉強には興味はないが、会社から課された課題なので勉強する。目標の点数を取得したら勉強をやめる。」という方におすすめな勉強法はずばり、丸暗記です。

500点への必勝法は「丸暗記」!?目的達成のためにとにかく点数を取りたい人への勉強法

pixta_1392611_M

丸暗記と聞くと元も子もない言い方に聞こえますが、TOEIC対策本にあるパターンで解答できるテクニックを覚えてしまうことが一番早く手っ取り早く点数を稼げます。

それに加え、写真描写や空欄の前後を頼りにパズルのように解く技術を身につけてしまうとよいでしょう。

最低限の単語と文法さえ入っていれば、あとはTOEIC特有の問題を何度も何度も解いて解き方や出題のパターンを覚えてしまい、あとはそれをうまく応用することで、スコアの半分ほど(≒500〜600)なら取れてしまいます。

無論、この勉強法は「点数を稼ぐための勉強法」に過ぎません。パターンを覚えてしまうことは有益ではありますが、やはり限界があります。それ以上の点数や会話の上達を望む人や、英語そもそもへの理解を深めたい人にはおすすめできません。

700〜800点へのジャンプアップの鍵を握るのは中学英語!もっと英語を勉強したい人に向けての勉強法

pixta_1694665_M

それではお待たせしました。今は400点レベルでもこれから700点〜800点と高得点を取っていきたいという人におすすめの勉強法です。勉強法の鍵は中学英語です。

たかが中学英語とあなどるなかれ。TOEICでは400点以下の人でも解ける問題と800点以上の人にも難しい問題が混在しています。つまり、全ての問題が均一なレベルではなく、難しい問題もあれば易しい問題もあるのです。

そこで点数を上げるためには、まず基礎の易しい問題をきちんと確実に解くことが求められます。そして基礎の文法のほとんどは、中学英語に網羅されています。中学英語をきちんとマスターしておくことはもはや言うまでもありません。

中学文法を一通りおさらいしたら、次に必要なのは単語です。これはTOEIC頻出単語を網羅した単語帳で一冊覚えましょう。ただ闇雲に覚えるのではなくて、1週間に100語と覚える語数を決めて覚えていくとよいでしょう。

文法、単語と一通りさらったらリスニングです。覚えた単語や文法が出てくると自然に内容も入ってきます。英語を英語のまま理解して聞けると理想です。

TOEIC600点クラス

スライド2

受験型勉強法では難しくなる700点以上のスコア

600点までのスコアなら、文法や単語、読解といった受験型の勉強でも問題ありませんが、700点以上を狙うならそう一筋縄にはいきません。

700点を超えるには文法や単語といった基礎事項はもちろん、TOEICならではの解き方や「本当に英語を聞ける力・読める力」が必須になります。では具体的にどうしたらいいのでしょうか?

その答えは、英語で会話し相手が言いたいことが何なのか、自分はどういう返しをすべきなのか、といった話の展開を「先読み」をすることです。つまり、ただ単にリスニングを聞くだけでなく、英語を聞いて実際に自分が話をするような英会話的なスキルが必要になってきます。

なぜなら、TOEICでは実際のオフィスであるような会話や文書が問題として出題されているからです。単なる詰め込みの勉強ではなく、自分が当事者になったつもりで読み、聞く。これがより今までの勉強を充実させ、結果的に点数を向上させます。

TOEIC800点クラス

スライド3

今までの成功体験を捨てて、量→質の勉強に切り替える!最後の鍵は「公式問題集」

超一流企業がボーダーラインとしている800点。ここまでくるのも大変なことですが、本当に厳しいのは実はここから。これまでは勉強量に比例してスコアを上げることができましたが、これからは別世界。

なぜなら、ここからは量ではなく質が求められる世界だからです。かつて様々な工夫を凝らして100点単位でスコアアップを繰り返してきた人でも、点数がなかなか伸びなくなってしまうのです。つまり、今までの勉強の仕方を根底から変えなければなりません。

800から990点に到達するためには、これまで以上に地道な勉強が必要です。使う教材は「公式問題集」。レベルの高い問題を解きたくなりがちになるのですが、結局最後にはTOEICのすべてのエッセンスが詰まっている「公式問題集」です。

点数を上げるためには、間違えたところをひたすら解き直すこと。さらに、収録されている単語・熟語をすべて暗記、長文を精読、速読し不正解の答えがなぜ不正解なのかまでを網羅したほうがいいでしょう。

990点満点に行き着くまでには、もはやTOEICマニアになっているかもしれません。

Career Supli
英語力を試すテストにもかかわらず、文法、単語、読解、リスニングの力の他にも先読みする力、今までのやり方を捨てる力、地道な解き直しにも耐える力など、TOEICでは直接的な英語の能力以外にも様々な力が求められます。一定のスコアを課すのは、もしかしたら英語力だけではなく、多角的な力を見るためなのかもしれません。
[文・編集] サムライト編集部