「1440分の使い方」成功者の時間の使い方はここが違う!

人生はとても不平等。でも、時間だけは誰にとっても1日24時間、平等に流れています。

人生で成功を収めている人達は、与えられた時間をどのように使っているのでしょうか?

成功者はどうやって時間を使っている?

ケビン・クルーズ著「1440分の使い方」は、7人の億万長者・239人の有名実業家・13人のアスリート・29人のオールA学生への調査・研究を元に書かれた「1日24時間=1440分」の使い方に関する本です。

ケビン・クルーズ氏がこの調査により気づいたのは、

・成功者はTodoリストを使うなどの具体的な時間管理方法はあまり気にしない
・価値・優先順位・習慣を意識している

ということ。

時間の使い方について課題を感じている人は、ポストイットをPCのディスプレイに貼り付けてのタスク管理や、プロジェクト管理ツールなど、アナログ・デジタル問わず様々な時間管理方法を試してきたかもしれません。

しかし、問題はどのように時間を管理するかよりも、どう時間を過ごすか意識することなのです。

何をどう意識すれば良いのか?本著のポイントをいくつかご紹介します。

先延ばし癖をやめれば、生産性・幸福度・気力が伸びる

◇研究による証明

「めったに先延ばしをしない人のほうが、高い生産性、幸福度、気力を申告する」(ザ・クルーズ・グループによる2015年の研究より)
引用:「1440分の使い方」Kindle位置ナンバー487

仕事でもプライベートでも物事を先延ばしにして良いことは何もありません。その時に気分が乗らないからといって先延ばしにしたことは、本当にやらなければならない時にはさらに気分が乗らなくなっていることでしょう。

ケビン・クルーズ氏は先延ばしには2つの原因があるとしています。

1.モチベーションが十分でない
2.未来の理想より現在の願望の方が強力であることを十分に認識しないまま、目標設定やタスクの洗い出しを行っている

つまり、先延ばしとは未来の理想を遠ざける行為。しかし、モチベーションが上がらなくてもタスクに取り組める鉄の心を持った人ばかりではないでしょう。だからこそ、現在の願望もある程度叶えながらも、理想を追える目標設定が必要なのです。

本書には、6もの具体的な「先延ばし癖克服法」が掲載されています。今すぐに実践できる方法ばかりなので、色々と試して自分に合った方法を見つけてみては。

優先順位は「MIT」を見極める

◇研究による証明

「日々のMITを明確にすることは、生産性だけでなく幸福感および気力の向上にもつながる」(ザ・クルーズ・グループによる2015年の研究より)
引用:「1440分の使い方」Kindle位置ナンバー247

ここでの「MIT」とは、「Most Important Task」のこと。最も重要なタスクを把握し、そのゴールに向かってどのような計画を立てるか?が成功には欠かせません。

そして、このMITは一日のスケジュールのできるだけ早い時間に入れる必要があります。よく言われていることですが、起床してからの2時間が最も人間の認知機能が高まるとされているからです。

つまり、朝出社して初めにメールチェックをするなんて愚の骨頂。事務的な作業は仕事の片付いた量が認識しやすいので、達成感を感じやすいものですが、認知機能の高まる時間帯にはクリエイティブな作業・目指すべき目標に直結する作業を行うべきなのです。

『ノー』ということの重要性

「一点集中とは『ノー』と言うことだ」ースティーブ・ジョブズ
引用:「1440分の使い方」Kindle位置ナンバー1057

「成功した人と大成功した人の違いは何か。大成功した人は、ほぼすべてのことに『ノー』と言う」ーウォーレン・バフェット
引用:「1440分の使い方」Kindle位置ナンバー1086

なぜ、成功者は『ノー』と言うのでしょうか?それは、他者の依頼を受けるということは、自分の時間を減らすことに他ならないからです。

時間が減れば、目標達成からは遠ざかります。自分の定めた目標のために、関係のない依頼には『ノー』と言う。とてもシンプルな行動原理です。

しかし、何が何でも全て『ノー』と言うべき、ということではありません。依頼の中には大きなチャンスに繋がるものもあるはずです。『イエス』と安請け合いする前に、未来を見通してよく考えてから答える必要があるのです。

◇研究による証明

「時間をくれという依頼を日常的に断っている人のほうが、自己申告による幸福感と気力が高い」(ザ・クルーズ・グループによる2015年の研究より)
引用:「1440分の使い方」Kindle位置ナンバー1091

なぜ、私達が安請け合いしてしまうかというと、断るよりも承諾する方が楽だからです。お世話になっている人や困っている人の依頼を断る時なんかは、強い罪悪感を覚えるでしょう。

しかし、ケビン・クルーズ氏は「もっと自分に寛大になろう。ノーと言うのに、罪悪感など覚えなくてもいいのだ。依頼を断ってどう思われたかなど気にするべきじゃない」と語っています。

親切なことに、本書には「ノーを伝える7つの簡単な方法」として具体的な文面が記載されています。もし、拒否するのに抵抗があるなら存分に使ってみましょう。

この考え方を身につければ、これまで『イエス』と答えていた依頼がどれだけ自分の目標達成に無関係だったかに気がつくはずです。

1440分をどう使う?

今回紹介した「1440分の使い方」は「時間の捉え方」を非常に実用的な形でまとめた本です。前述の3つのポイントの他にも、本書には全部で15の時間管理の秘訣が書かれています。

2018年12月現在、キンドルアンリミテッドにも登録されているので、自分の時間の使い方に課題を感じている人は一読してみることをおすすめします。

Career Supli
「MIT」を意識して生活したいですね。