マイナーだけど優良な転職先を探すのに有効な方法とは?

理想的なマッチングのために

就職、恋人(結婚相手)、家探し。世の中にマッチングサービスや◯◯紹介(斡旋)サービスなどのビジネスが存在するジャンルにおいては、誰もが一度は次のようなことを思ったことがあるのではないでしょうか。

「自分の理想の就職先/恋人/家が見つかりますように」

しかし、白馬の王子様が待っていても現れないように、座していては何も起こりません。では、どうすれば理想的なマッチングに近づくことができるでしょうか。

本稿で就職のプロセスを整理し、優良な転職先を見つけるためのヒントを提供したいと思います。

就職は「出会い」と「マッチング」

まずは就職という仕組みを整理してみましょう。対策は何事も敵を知ることから始まります。

ドラスティックに単純化すると、就職とは求職者と企業(およびその他の就職先含む)という2人のプレイヤーが「出会い」と「マッチング」の2つの局面を通じて合意するプロセスです。

そもそも出会わなければ何も始まりませんし、出会ったとしてもマッチングが成立しなければその先に進むことができません。

この「出会い」から「マッチング」までをトータルのプロセスで考慮しておくことが転職において非常に重要です。

メジャー企業は見つかりやすい企業


「マイナー」な企業の話をする前に、メジャー企業について考えてみます。就職市場におけるメジャーな企業とは「求職者に見つかりやすい企業」のことです。

見つかりやすい=出会いやすい、です。出会いやすいということは、求職者側が特別なことをしなくても一般的に転職活動をしていれば出会うことができるということです。

これは利点でもありますが、一方でマッチングというプロセスまで考えるとデメリットでもあります。多くの求職者が当該メジャー企業と出会うので、競争が激しくなるためです。

つまり、メジャー企業群の中から自分に合いそうな優良企業を見つけたとしても、その企業とマッチングできる(内定を獲得できる)可能性はそこまで高くないのです。これが、「出会い」から「マッチング」までをトータルで考慮しておくべき所以です。

★抑えておいてほしいポイント

メジャー企業は出会いやすいがマッチングが難しい

マイナー企業は見つかりにくいが・・

マイナー企業はその逆です。「求職者に見つかりにくい企業」です。

見つかりにくいため、一般的な転職活動をしているだけでは出会うことができません。出会う難しさはありますが、出会ってしまえば競争は激しくないため、マッチング可能性は高まります。

ここまででお分かりのことと思いますが、マイナー企業に関して言えばまず出会うことが大事なのです。出会えれば、メジャー企業に比べればマッチング確率は格段に高まります。

★抑えておいてほしいポイント

マイナー企業は出会うことは難しいがマッチング可能性は比較的高い

どのようにして優良なマイナー企業と出会うのか

必要なことは次の3つです。

・自分にとって「優良」とは何かを整理しておくこと
・出会うために活動範囲・方法を拡げること
・「お!」と思ったらアクションを取ること

ひとつずつ詳しく見ていきます。

まず、マイナー企業と出会えたとしてもその企業が自分にとって良い(ポジティブな)企業でなければ意味がありません。仕事内容、成長できるかどうか、勤務地、処遇など、自身の希望をあらかじめ整理しておきましょう。

その際、「理想」と「譲れないライン」の両方を設定しておくことをおすすめします。なぜなら、すべてが理想通りで優良な企業など存在しないからです。何か1つの条件は捨てても良い、など譲歩しておかないと転職活動はうまくいきません。

次に、自分の活動範囲を拡げましょう。マイナー企業は釣り竿一本で求職者を募集しているような、待っているだけでは発見できない企業です。おすすめの方法は、自分が転職活動をしていることを友人などに相談して出会いのお手伝いをしてもらうことです。

闇雲に活動範囲を拡げるよりも、信頼できる人、それも複数の人に「紹介してほしい」と公言することで自然と活動範囲の拡大につながります。転職の相談に関しては筆者の『転職のタイミングは誰に何をいつ相談するのが正解か』を参考にしてください。

そして大事なことは、何か1つでも「お!」と思う企業を発見したら、即座にアクションを取ることです。正直なところ、媒体に掲載されている情報や人から聞いただけの情報でその企業のことは1割もわかりません。

連絡(エントリー)をして、向こうからのリアクションを待ち、実際に会ってみてください。この活動を怠ると、結局は座して待つだけと同じです。

アクションを取り、すぐに向こうから連絡がくる企業はそれだけ採用に熱心であることの裏返しですから、しっかりとした体制を取っている優良な企業である可能性が高いです。

マッチングは企業側にも主導権がある


ここまで出会いについて述べてきたので、最後にマッチングについても触れておきます。

出会いは、求職者側に主導権がある活動です。スカウトなどの一部の手法を除き、基本的に企業はあなた個人という求職者を特定して見つけ出してはくれません。

企業ができるのは、求職者に見つかりやすいように露出をしたり何らかのアクションを取ったりして「待つ」ことだけです。ですので、これまで述べてきたように転職先を見つけるためには求職者(あなた)が主導権を持って動かないと何も始まりません。

一方で、マッチングは企業と求職者の両方に主導権があります。お互いに選ぶ権利があるということです。求職者側がいくら理想だと感じる企業と出会い、そこで働きたいと強く願ったとしても、企業側からお断りをされれば成就することはありません。

では、企業から選ばれる人材になるためにはどうしたら良いのでしょうか。

一言で言えば、今の仕事で「活躍」することです。活躍した事実があれば、転職先の企業も「自社でも活躍してくれるだろう」と考えるのです。

活躍から逃げていては優良な転職先には就職できない。これが真実だと筆者は思います。

著者プロフィール:鈴木洋平(すずきようへい)‬
‪2002年日本アイ・ビー・エム株式会社入社。システムエンジニアとして入社後、同社内で人事に転身。同社を退社後、「株式会社採用と育成研究社」を設立、同副代表。 企業の採用活動・社員育成の設計、プログラム作成、講師などを手掛けている。‬
‪・米国CCE,Inc.認定 GCDF-Japanキャリアカウンセラー‬
‪・LEGO® SERIOUS PLAY® 認定ファシリテーター‬
‪http://rdi.jp/about-rdi‬

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[文]鈴木洋平 [編集] サムライト編集部