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いま転職サイトが面白い!
転職を考えるとき、最初に転職サイトの検索から始める人も多いのではないでしょうか。そこでポイントになるのが「転職サイト選び」です。大手サイトには求人数の多さや企業規模の大きさなどのメリットはあります。しかし一方で近年転職サイトも個性化が進み、中小規模のサイトがそれぞれの個性を生かしたマッチングや求人掲載を行なっています。
自分のニーズにあった仕事を見つけるために、これを活用しない手はありません。ここでは「個性を生かした働き方」だけでなく、パラレルワークやリモートワークなど「先進的な働き方」、そして「移住を伴う転職」の3つの切り口で、特徴的な転職サイトを8つ紹介します。
特徴的な転職サイト8選
1. 仕事のあるがままを生の声で届ける「日本仕事百科」
単なる求人情報だけでなく、掲載企業1社1社に取材を行い仕事の「あるがまま」を伝えるためのコンテンツを提供している転職サイトです。「あるがまま」つまり会社や仕事の良いところだけでなく、大変なところや葛藤していることなどを、実際に働いている人たちの生の声で伝えてくれます。新卒・中途・職種・業種・エリアは無関係。そのため東京のデザイン会社のデザイナー募集があったかと思えば、地方の山奥の農園の求人があったりもします。
筆者の友人が実際にこのサイトから転職しましたが、新卒で入社した時よりもギャップが少なく、思った通りの働き方ができていると喜んでいました。コンテンツ自体も読み応えがあるので、他の業界や地域で働く人の価値観や仕事観に興味がある人は、読むだけでも楽しめます。
2. 人工知能×ビッグデータ×求人「TalentBase」
日々蓄積されるソーシャルメディアの人間関係やコメントなどのアクションデータ。そのビッグデータを人工知能を使って解析し、ユーザーのスキルやどんなモノ・コトを意識しているのか(志向性)を導き出したうえで、その結果をもとに求職者と企業をマッチングさせる転職サイトです。
facebookやTwitter、LinkedInと連携させたり、自分の職歴などのプロフィールを充実させると、そこからおすすめの求人を提案してくれます。もちろん自分で決めた条件での検索も可能で、掲載企業の規模は中小〜中堅クラスが中心となっています。
3. スタートアップ企業の会議に参画できる「サンカク」
リクルートグループが運営する、スタートアップ企業が行う単発のディスカッションとユーザーをマッチングするサービスです。募集されている案件には「新規サービスのマーケティング戦略のディスカッション」「情報共有ツールに関するディスカッション」など様々なものがあります。
募集企業からすれば社外人材の意見を聞けるというメリット、ユーザーとしては自分の今までの経験やスキルを社外で気軽に試したり、社外の空気に触れたりできるというメリットがあります。
案件は「人材採用」「グロースハック」「ビジネスモデル」などでカテゴリー分けされているので、得意分野のディスカッションを選ぶことも可能です。ディスカッションがきっかけで新たなキャリアの可能性が開けたり、プロフィールや「サンカク」でアクションを見た提携ヘッドハンターから求人オファーが届いたりもします。「今すぐ転職」ではなく「緩やかな転職」を考えている人にぴったりのサイトです。
4. 働き方から仕事を選べる「PARAFT」(パラフト)
「午後出勤」「フレックスタイム」「副業or複業」「リモートワーク」「土日・祝日のみ出勤」などのタグを求人につけて、働き方から仕事を選べるようにした転職サイトです。イケダハヤトさんのブログとも提携していて、たびたびブログでも紹介されています。
求人企業は主にスタートアップ企業。求人ごとに経営者などへのインタビューを掲載し、どんな仕事をして欲しいのか、どんなスキルを求めているのかについても具体的に伝えています。
掲載されているのは、求人に紐づけたインタビュー記事だけではありません。実際にPARAFTを使って転職した人の記事や、新しい働き方を実践する人の記事も掲載されているので、そうしたトピックの理解を深めたい人にもおすすめです。
5. エンジニア特化型地方移住&転職サイト「sibire」(シビレ)
「東京にこだわらない働き方」をキーワードに東京以外の地方に特化した求人を掲載し、移住と転職を同時に実現しようという人をサポートする転職サイトです。 求人はITエンジニアをメインにしており、システムエンジニアやプログラマー、Webデザイナーといったタグで検索をかけられます。
求人ページである「シビレる求人」以外にも、地方で新たなビジネスやライフスタイルを実現している人を取材した「シビレビト発見伝」や、移住関係の情報などを掲載している「シビレる小ネタ」といったコンテンツも魅力的。「東京出たいなあ」「田舎で働きたいなあ」というエンジニアは必見の転職サイトです。
6. パラレルワークを実現するなら「CARRY ME」
「フルタイムでは働けないが、スキルや経験はある」という個人向けに、週1回〜3回や週5の時短勤務、在宅勤務などで働ける求人を掲載している転職サイトです。うまくマッチングができれば今の仕事を辞めずに収入が増やせるだけでなく、今までの仕事の中で磨いてきたスキルを使って社外の人たちと仕事ができるので、専門性をさらに磨いて自分の市場価値を高められます。
掲載企業にはベンチャー企業や成長企業も多いため、普段とはまったく違う人間関係を築くことも可能でしょう。仕事が評価されれば、そこから新たなキャリアが開ける可能性も十分あります。「パラレルワークを実現したい」という人には特におすすめしたいサイトです。
7. 本気で移住を考えるなら「地域おこし協力隊」
地方の自治体が募集する「地域おこし協力隊」は、3年間有給で地方の準公務員として働き、地域おこしに参加するというもの。その地域おこし協力隊の募集情報を集めたのが移住・交流推進機構(JOIN)が運営するこちらのサイトです。本気で移住を考えるなら、その地域で人脈を作ったり、地域の実情を理解するのは必須です。地域おこし協力隊はそのための一つの選択肢です。
ただし注意したいのは、募集している自治体や住民が、本当に地域おこし協力隊を使って地域を盛り上げようとしているのかを見定めること。そうでない地域に地域おこし協力隊として参加しても、貴重な3年間を無駄にするだけになります。これを見定めるときのポイントとして、イケダハヤトさんはブログの中で以下の4つを挙げています。
・すでに協力隊を受け入れている自治体を選ぶ
・先輩の声を聞く
・募集概要が具体的なところを選ぶ
・自治体の担当者の話を事前によく聴く
引用:「地域おこし協力隊」で失敗する若者が続出している件。
地域おこし協力隊を志す場合は、くれぐれもご注意ください。
8. キャリア女性に特化した転職サイト「LiBz CAREER」(リブズキャリア)
女性に対する求人のうち、年収400万円以上・上場企業・管理職募集などの好条件のものだけを厳選して掲載している転職サイトです。女性活躍を推進する大手企業も数多く掲載しており、バリバリ働きたいという女性ならぜひとも登録しておきたいサイトとなっています。
企業や転職コンサルタントからの個別スカウトシステムや、コンサルタントへの転職相談メッセージ機能など、充実した機能も魅力的。女性のキャリアに強いコンサルタントが多く在籍しているので、安心して自分のキャリアを相談できます。
まだまだ女性が思い通りのキャリアを形成するには難しい環境にある日本の中で、「LiBz CAREER」は強い味方になってくれるはずです。
選択肢はいくらでもある!
ここで紹介した8つのサイト以外にも、例えば「LANCERS」や「クラウドワークス」といったクラウドソーシングサービスも、パラレルワークの選択肢としては十分に考えられます。
転職が少しずつ当たり前になりつつあり、かつ新しい働き方を実現するためのサービスが増えてきているいま、選択肢はいくらでもあります。「今の働き方はちょっと違う気がする」と感じている人は、まずここに挙げたサイトから一歩を踏み出してみてください。
