6年間ずっと自宅で仕事をしてきたフリーランスが実践している5つのテレワークルール

テレワークでのパフォーマンスは「効くルール」で維持する

新型コロナウイルスの蔓延により、テレワークをするようになった人も多いかと思います。初めてテレワークを体験する人の多くは、おそらくある問題に直面しているのではないでしょうか。すなわち「ついつい、ダラダラ仕事をしてしまう」問題です。

会社にいれば上司や同僚の目があるので、仕事に集中せざるを得ません。

でも家なら気を抜いていても、とがめる人は誰もいません。ダラけてしまっても仕方がないと言えば仕方がない状況です。

そんななかでパフォーマンスを維持するには、テレワークに「効くルール」を決めるのがおすすめです。

ここではフリーランスとして、6年間ずっと自宅で仕事をしてきた筆者が実践している5つのルールをご紹介します。

テレワークの基本的なルールやおすすめのツールは下記の記事を読んでください。

コロナ対策のリモートワークは「守り」にも要注意!失敗しない3つのコツとおすすめツール

1.「仕事着」に着替える

家のなかでの仕事だからと、テレワーク時に寝間着や部屋着のままPCに向かっている人もいるのではないでしょうか。

何を隠そう筆者も、「リラックスしている方が仕事ははかどる」という大義名分のもと、1年ほど前までは寝間着のまま仕事をしていました。

しかし今は、自分なりの「仕事着」に着替えて仕事をしています。人の気分というのは簡単に変わるもので、仕事着に着替えると圧倒的に集中力が持続するようになりました。

着る服はスーツでも構いませんし、これを機に少し高い服を買って仕事着にしてもいいかもしれません。ルームシューズを履く人は、少し底の硬いものを選ぶと、頭がキリッとするのでおすすめです。

2.1日のスケジュールは1日のはじめに書き出しておく

筆者はやるべきことが明確になっていないと、ついついダラダラしてしまいます。しかしそんな状態では、電話やメールで突然タスクが入りそうになったとき、何を優先的に処理すればいいかわからなくなります。

「とりあえず今入ったタスクをやっておくか」と取りかかると、そのタスクが終わるころにもっと大事な仕事を思い出して、血の気が引くこともしばしば。

そんな失敗を繰り返さないように自分に課したルールが、「1日のスケジュールは1日のはじめに書き出しておく」です。

やるべきことがリスト化されていれば、それらを処理したくなる本能で仕事にメリハリが生まれます。

また突然タスクが入りそうになっても、タスクリストを見れば優先度がわかるので、すぐに「今日中に対応できます」とか「明日中なら対応できます」といった返答ができます。

1日のタスク管理の方法はいろいろありますが、筆者はここ数年ずっとリマインダー付き簡単メモアプリ「ReMemo」を使っています。

3.「集中力が保つ作業時間」と「集中力が戻る休憩時間」を見つける

筆者は基本的に要領が悪いので、以前は「仕事を頑張りすぎて、気力を使い果たしてしまう」「気力を回復させるために休憩をするが、休憩しすぎてしまう」といった失敗を重ねていました。

これではダメだと思って取り入れたのが、25分の作業時間+5分の休憩時間を1セットとするタイムマネジメント法「ポモドーロ・テクニック」です。簡単に言えば疲れ切る前に休憩をとって、集中力を持続させるためのメソッドです。

ただポモドーロ・テクニックの作業時間と休憩時間は、筆者にとって短すぎました。作業時間はノッてきたころに終わってしまいますし、作業時間の熱がようやく冷めるくらいのタイミングで休憩時間が終わってしまうのです。

そこで自分なりに試行錯誤を繰り返し、今では「40分の作業時間+20分の休憩時間を1セット」に落ち着きました。

集中力や回復力は人それぞれですから、自分にあった「集中力が保つ作業時間」と「集中力が戻る休憩時間」を見つけてみてください。

4.夕方から晩御飯にかけての時間に、筋トレor有酸素運動を行う

「座りすぎ」は実は深刻な健康問題を引き起こします。

実際1日の座っている時間が平均4時間未満の人と、4〜8時間の人、8〜11時間の人、11時間以上の人を比べてみると、仮に一定以上の運動をしていたとしても、総死亡のリスクが11%ずつ高まることがわかっています。

筆者の1日のうち座っている時間は平均4〜8時間あたりなので、なにもしなければ確実に寿命が縮まります。

そのため夕方から晩御飯にかけての時間に、筋トレか有酸素運動をするようにしています(この時間に行うのは、夜の睡眠に響かないようにするためです)。

ただでさえコロナ自粛で運動不足だったり、ストレスを溜めてしまったりする状況です。ハードなものでなくても構わないので、意識的に運動する習慣を身につけて、体と心のメンテナンスをすることをおすすめします。

今はどうしても気持ちが沈みがちになりますが、筋トレをすると圧倒的に前向きになれます。筋トレの効果や、方法を知りたい方は下記の記事を参考にしてください。

筋トレは最強の自己啓発だ!人生を変える筋トレの5つの価値
https://careersupli.jp/lifehack/training/

今度こそ失敗しない筋トレの鉄則はこれだ!
https://careersupli.jp/lifehack/kintore/

【まだ間に合う!】夏までにこなしておきたい筋トレメニュー15選
https://careersupli.jp/lifehack/training15/

5.集中できる音楽を聴く

プリンストン大学の心理学者ヴァーノンらが、「音も光もない空間に人を閉じ込めるとどうなるのか?」といった実験を行なったところ、約70%の人が幻覚を見たというアンケート結果があります。

無音という聴覚が遮断された状態だと、脳はそれを補完するために様々な妄想をし始めます。無音の環境にも同じことが言え、結果として集中力が散ってしまいます。

では、どういった音を流しておけば集中力は上がるのでしょうか?

ストックホルム大学の研究者が行なった実験により、注意力散漫で教師や親の話を集中して聞くことができない子供に対してホワイトノイズを流すことで集中力が高められ、学習能力が上がったという研究結果がでています。

ホワイトノイズとは、周波数が同じのノイズのこと。実際に聴いてみると、なんだか雨音や川のせせらぎなど、環境音に似ていますね。

このように一定のリズムの環境音は、脳は反応しめしません。環境音で周りの雑音をシャットアウトしてしまえば、気をとられることなく自然と集中状態に入ることができます。私が色々と使った中でおすすめなのは「おと風景」というサイト。さまざまな種類の自然音があり、無料で聴くことができます。

トライアンドエラーで自分にとってベストなルールを確立しよう

今回紹介した5つのルールすべてが、読者のみなさんにぴったりフィットするということはおそらくありません。

なぜならこれらのルールは、6年間のフリーランス生活を通じて、トライアンドエラーを繰り返し、自分に合うよう調整をし続けた結果、ようやく確立されたものだからです。

ただしみなさんが自分自身に合うルールを確立するにあたっての、たたき台にはなるはずです。

いくつか興味をもったルールをテレワークに取り入れてみて、「なんか違うな」と思ったら自分なりに調整してみる。調整したルールを試してみて、まだ改善できそうなら再度調整を加える。

そうしてみなさんも自分にとってベストなルールを確立していってください。

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[文]鈴木 直人 [編集]サムライト編集部