人生は「多動力」で加速する!ホリエモンの『多動力』と多動的なプレイヤーたち

あちこちで話題になった『多動力』とは?

堀江貴文さんの最新著書『多動力』は、2017年5月30日に第一刷が発行され、NewsPicksやTwitterで話題となり、Amazonでは6月7日14時現在もほんの売れ筋ランキング1位をキープしています。

本書は堀江さんがこれからの時代に必要だと考えている「多動力」を身につけるための考え方と、具体的な仕事術について書かれた本です。ここでは本書の中から多動力のエッセンスを解説するとともに、多動力を実践している一流人をロールモデルとして紹介します。

「多動力」を鍛えれば人生は変わる


多動力とは「いくつもの異なることを同時にこなす力」を指します。多動力のある人は一見落ち着きがなく、飽き性にも思えます。しかし堀江さんはこの多動力こそが、これからの時代を生き抜くためのスキルだといいます。以下ではこのスキルのエッセンスについて解説します。

●多動力を邪魔する「常識」は全部疑え

自分が手がけているプロジェクトを紙にすべて書き出してみよう。どこかの誰かがすでに発見した技術やノウハウをわざわざ生み出そうとしていないか?
引用:前掲書p29

技術や知識を開示し、それを基により多くの人間の頭と手で新しい発明をする。これがインターネット時代の常識「オープンイノベーション」です。しかし仕事ができない人や新しく学ぼうとしない人は、つい自分の技術や知識を囲い込み、利益を守ろうとします。

このような人間の下でいくら頑張っても、ようやく技術や知識を教えてもらった頃にはすでに陳腐化しており、世の中から取り残されていることでしょう。インターネット時代の時間感覚は、そうした旧来の時間感覚とは比べもにならないくらい早いからです。

インターネット時代の時間感覚を身につけ、堀江さんのように自分でも把握できないほどの複数のプロジェクトを動かすためには、旧来の常識をことごとく捨てる必要があります。それは例えば次のようなものです。

1.一つの仕事に打ち込んでいるべきだ。
2.全てを自分だけでやらなければならない。
3.全ての仕事を完璧にこなさなければならない。
4.準備は万端にしてから仕事に臨むべきだ。

これらはどれも真面目だとか勤勉だとか誠実といった、いわゆるポジティブなイメージにつながる考え方です。しかしこれらをバカ正直に守っていると、多動力を身につけることはできません。例えば堀江さんは完璧主義の問題を指摘したうえで、次のように書いています。

目の前の仕事をサクサク終わらせ、次に行く。そして前の仕事には戻らない。「完了主義者」こそ、大量のプロジェクトを動かすことができる。引用:前掲書p48

多動力を身につけるためには、私たちをがんじがらめにする常識をことごとく疑わなくてはなりません。複数の仕事を同時にこなし、他人にしっかり頼りながら、80%のクオリティの仕事を、見切り発車でも構わないからどんどんこなす。このスピード感と仕事量が多動力のなせる技なのです。

●飽きるほど徹底的にハマれ

「多動力」の源泉は好奇心と集中力だ。この二つを身につけるには「ハマって飽きる」をひたすら繰り返すことが重要だ。引用:前掲書p57

堀江さんの行動原理は基本的に「面白いから」「楽しいから」です。だからとにかくいろんなことにハマります。日本ファルコムのアクションRPG「イース」や「ソーサリアン」にハマったこともあれば、幼い頃学校の裏手の川に橋をかけることに異様な集中力でハマっていたこともあるのだとか。

しかしそれらもある時、極めて唐突に飽きてしまうのだそうです。するとまた別の興味ごとに徹底的にハマり、そしてまた飽きる。堀江さんはこのサイクルを延々と繰り返しています。

単に凝り性である、飽き性であるだけでは多動力にはつながりません。周りが「もうやめときなよ……」と言っても見向きもしないくらいの勢いでハマり、あっという間にその道の8割方を極めてしまってから、「もうだいたいわかった」と飽きるということが重要です。

なぜならこのプロセスで飽きていれば、飽きた分野に関しても人並み以上の知識と経験があるため、十分仕事になるからです。

こうした「かつてハマり、今は飽きた分野」が増えるほど、各分野を横断したアイディアが生まれるため、その人の独自性は加速度的に増していきます。結果、どんな分野でも活躍できるビジネスパーソンに成長できるというわけです。

●「ワクワク」「ドキドキ」だけに集中せよ

いつまでも未知なるものを求め続ける「3歳児」であろう。
引用:前掲書p204

多動力は「好きを仕事にする」「興味のあることでお金を儲ける」といったことにも役立ちますが、何よりも「キラキラした毎日をワクワクドキドキして生きる」ためのものです。それはちょうど何にでも興味を持ち、大人社会の常識など無視してやりたいことに没頭する3歳児のようです。

この3歳児のマインドを持ち続けているからこそ、一流の経営者たちは60歳を過ぎてもなお、興味のあることに邁進し続けられるのです。

しかしこの3歳児のマインドを維持するのは簡単ではありません。社会や組織、常識が私たちのマインドを老化させようと手ぐすね引いているからです。マインドの老化を防ぐには、絶えず未知なる刺激に心身をさらし、多動力を維持しなければなりません。

多動力のロールモデルを見つけよう

宇宙事業を展開するインターステラテクノロジズ株式会社、予防医療普及協会やJリーグのアドバイザー、マンガ新聞に堀江貴文イノベーション大学校……堀江さんは持ち前の多動力を発揮して、実に様々なジャンルで仕事をしています。

まさに多動力のロールモデルといえるでしょう。堀江さんを徹底的にフォローするだけでも、多動力の要諦を学ぶことは可能です。しかし多動力の実践者はもちろん堀江さんだけではありません。

プロブロガーとして高知県の限界集落に住んでいるイケダハヤトさんもその一人です。堀江さんの『多動力』にも反応し、自身のブログにレビューも書いています。イケダさんが同時並行で進めているプロジェクトはブログやnoteの更新以外にも電子書籍の仕事や、8,000平米の山奥の土地を開墾して作ろうとしている「イケハヤランド」、「棚田が見える公園」やシェアハウスの企画など(「高城剛氏が言う「多動力」は、時代のキーワードだ。」執筆当時)。

堀江さんと毛色は違うものの、非常に広範かつ複数のプロジェクトを動かしています。イケダさんもブログだけでなくメルマガやサロンなどをやっているので、そこから多動力のエッセンスを学ぶのもありでしょう。

多動力の文脈では堀江さんやイケダさんも言及しているのが、ハイパーメディアクリエーター・高城剛さんです。映像作家であり、ライターであり、企業のブランディングなども手がけているうえ「住所不定・職業不定」。まさに多動力の権化ともいうべき存在です。

メルマガ「Future Report」は高城さん自身の目で見て体感した世界中の動きを、凄まじいボリュームで毎週読むことができます。

多動的になれば人生は最高に面白くなる!

社会の常識に従っていれば後ろ指を指されることはないでしょう。しかし社会や常識は私たちの人生に責任を負ってくれませんし、面白くもしてくれません。それならばしがらみから自由になって、多動力を身につけましょう。

興味のあることを追求し続ける多動的な生き方ができれば、人生は最高に面白くなります。「この人だ」というロールモデルを見つけて、まずは少しずつロールモデルの生き方を真似してみましょう。きっと多動力の効果を実感できるはずです。

参考文献『多動力』
Career Supli
ホリエモンの新刊と同時期に高城さんは多動日記という電子書籍を出しています。多動というワードを流行らせようとしている感じですかね。
[文]鈴木 直人 [編集]サムライト編集部