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採用面接は難しくない
あなたは面接が得意ですか?あまり得意ではないなという人は、もしかしたら面接を難しく考えすぎているのかもしれません。面接官の見ている基本的なポイントと、採用担当者の意見や、答えづらい質問のパータンなどから採用面接でおさえるべきポイントを考えていきましょう。
情報落差をつくりだすこと
LINE株式会社執行役員の田端信太郎氏が面接のコツをtwitterで次のように語っています。
これは採用担当者の非常にリアルな意見だと思います。大学生の時に知りたかったです。これを理解していれば、大学のサークルのリーダーだった話を披露するのは明らかにマイナスだなということがわかりますね。自分の理解の範疇にある、同じような話を何度も聞かされる面接官の気持ちをイメージしましょう。
マーケット感覚を身につけよう

田端氏は新卒採用の面接をしているときに、「いくらでもいいから3年後に自分がほしい給料を言ってみて」と聞くそうです。額はいくらでも良いので、なぜその額が欲しいのか、なんのために、そしてなぜ自分がその額に値するのを聞きたいそうですが、答えられる人はあまりいないそうです。この質問に正解はありませんが、自分は何が欲しいのかを日頃から考えておく必要があります。
そのためには人気ブロガーのちきりんさんのいう「マーケット感覚」が重要になります。マーケット感覚とは「社会の動きがこれからどうなるのか」「いま何がいくらで売れるのか」などがわかるアンテナやセンサーといえるものです。
これを磨くことにより、自然とマーケット感覚のある受け答えができるようになります。『マーケット感覚を身につけよう』というちきりんさんの著書は是非一度読んでみてください。情報落差を意識して語れるネタをしっかりと準備しておくことと、マーケット感覚のある受け答えが出来れば、かなり面接官の印象は良くなりますので自信を持って面接に望んでください。これに加えて、基本的な採用担当者の質問の意図を理解しておけばバッチリです。
採用担当者の質問は3つの意図から生まれる
採用担当者の質問の狙いは、大きく3つに分けることができます。
それは、
2.「実務能力のチェック(経験業務、スキル、適正)」
3.「企業への順応性のチェック(労働条件、相性、健康面)」
この3つです。採用面接の質問はかならずこのどれか、もしくは複数をチェックする狙いがあります。
この3つの項目のどれを問われているかという視点があれば、突飛なことを聞かれているようでも、なにを求められているのか推測しやすくなります。それでは実際に、答えにくい質問と面接官の本音を見ていきましょう。
面接官の本音と解答例

Q:あなたはうちのやり方に会社に合わないと思いますよ?
面接官の本音:新しい環境への適応力が弱いのではないか?
キャリアに自信のある人ほど過去の実績などをアピールしがちですが、要注意です。特に独自の業務オペレーションを持つ企業は、中途半端な経験よりも未経験者を望む場合があります。キャリアのある人ほど、柔軟性があること、謙虚さ持っていることを伝えてください。
解答例:
Q:うちの◯◯◯はレベル高いよ?あなたのスキルで大丈夫?
面接官の本音:スキル習得の意欲はあるのか、自主性はあるの?
求人企業によってはスキルに不足があっても有望な人材であれば、採用する場合も少なくありません。また場合によってはスキルを満たすベテランに対しても、同じ質問が投げかけられる場合があります。
どちらにしても問われているのは、継続して新しいスキルを学ぶ意欲があるか。あえて強い口調で問いかけることで、その覚悟を確認しています。
解答例:
Q:あなたには◯◯◯の方が合っているのではないの?
面接官の本音:志望動機に曖昧なところはないか?
未経験者がよく言われる「動揺させる質問」の1つです。この質問がきた場合、採用担当者の考えていることは2パターンがあります。1つは、応募職種には条件がマッチしないが、有望な人材のため、他のポジションをすすめたい場合です。
もう一つは、志望動機に曖昧な点がないかの確認です。採用担当者は志望動機に少しでも疑問を持てば、角度を変えてくり返しヒアリングします。これもそのバージョンの1つです。将来のビジョンなどとともに、再度、志望動機を伝えましょう。
解答例:
広報という仕事を通じて、良いアイデアを世の中に広め、より良い社会をつくることを目指したいと考えています。それに向けて現在ライティングスキルの向上に取り組んでいます。また、今までのWEBマーケティングの経験を活かして、御社の戦略PRに貢献ができると自負しております。
Q:いま日本中で何人がトイレに入っていると思いますか?
面接官の本音:論理的な思考力はあるか?プレッシャーの中で冷静に判断できるか?
コンサルティングファームなどの面接でよく聞かれる「フェルミ推定」の問題です。完璧な答えを求められているわけではなく、日本の人口1億2700万人など、常識的な概算数値をもちいて、そこから仮説を立てます。人が1日にトイレにいる時間は平均15分など、仮の数値を設定して、それをもとに、いまトイレにいる人の数を割り出します。最後の計算が難しい場合は焦らず落ちついて、電卓の使用の許可を求めるぐらいの余裕が欲しいです。
解答例:
Q:もし選ぶなら、給料は安いけど楽しい仕事と、給料はいいけどつらい仕事のどちら?
面接官の本音:どんな価値観を持っているか?隠している本音は?
給料に限らず究極の選択はよく聞かれる質問です。価値観を問われているのと、質問の回答の仕方で一緒に働きやすい人かどうかの2つを問われています。曖昧に答えず、どちらかハッキリ選択しましょう。選択した答えとポジティブな理由をセットにして回答しましょう。
解答例:
一緒に働きたいか

いろいろな質問を受けますが、一番重要なのは、一緒に働く仲間を探しているということです。あまり慎重になりすぎず、あなたが大切していることを伝えて、お互いの価値観のすり合わせをしてください。あなたが一緒に働きたい人はどんな人かイメージしながら、面接官がそのイメージに合致するかこちらもチェックするぐらいの心持ちでの面接にぞみましょう。幸運を祈ります!
