転職を考えている方におすすめ!書類選考に通過する履歴書の書き方は?例文や履歴書を作成するアプリもあわせて解説

履歴書は転職活動で非常に重要な意味を持つ書類です。多くの場合、履歴書をもとに書類選考が行われ、面接に進めるかどうかが決まります。つまり、履歴書をしっかりと仕上げなければ、面接という勝負の場にすら立てないのです。

では、具体的に書類選考を通過できる履歴書とは、どんなものなのでしょうか。面接官が履歴書で重視するのは経験とスキルです。逆にあまり重視しないのは文章の量です。この点を踏まえた上で、面接官に「この人と面接してみたい」と思われるような内容を心がけることが重要です。また、面接でも履歴書は参照されるので、面接で話す内容と履歴書が矛盾しないよう注意しないといけません。

ここでは、書類選考を通過できる履歴書の具体的な書き方について説明するとともに、履歴書を作成する際に便利なアプリについても紹介します。

書類選考の目的


そもそも、なぜ企業は履歴書で書類選考を行うのでしょうか。書類選考の理由と、面接官が具体的に履歴書で何を見ているのかを解説します。

対象外の人物を外すため

書類選考の大きな目的は、採用の対象外となる人物を早めに外すことです。企業の求人には多くの応募者が殺到することがあります。その場合、全員と面接をしていたのでは、時間がいくらあっても足りません。そこで、応募者に履歴書を提出してい、自社にマッチしない人物を外すことで面接および採用活動にかかる時間の効率化を図っています。

面接官が特に履歴書で注目するのは、これまでの経験やスキルです。そこから募集職種や業務に適性がありそうな人物だけを選抜し、面接にかかる人的コストを抑えるというわけです。ちなみに、書類選考における一般的な通過率は平均30%といわれています。

最低限のマナーがあるかを見極めるため

書類選考のもう1つの目的は、応募者が最低限のマナーを身に着けているかを確認することです。その際に面接官がチェックするのは、「誤字脱字があるか」や「(手書きでの提出の場合)丁寧に書かれているか」といった点です。誤字脱字だらけで、字も雑に書かれていると、「志望度が低い」と見られてしまう恐れがあります。誤字脱字や丁寧に書くことは、注意を払えば誰でもクリアできますから、提出前にしっかりと確認しましょう。

履歴書に記載する項目


履歴書にはさまざまな項目があり、基本的にはすべて埋める必要があります。項目の種類と記載の仕方について具体的に解説します。

現住所や電話番号などの基本情報

もっとも基本的な情報であり、間違いがあってはならない項目です。志望動機や自己PRなどに気を取られていると、意外に記述ミスをしていることもあるため、きちんと確認しましょう。

学歴・職歴

学歴については、「高等学校卒業」から記載するのが一般的です。職歴については、省略せずにすべて記載しましょう。ただし、アルバイトやパートの経歴については記載する必要はありません。
もし、転職回数が多く、職歴欄にすべてを書ききれない場合は、学歴欄を省略して職歴を記載するようにしましょう。これは、転職活動において学歴よりも職歴のほうが重視されるからです。

志望動機・自己PR

面接官が最重要視する項目です。志望動機とは、「なぜ自分はその企業に入社したいのか」であり、自己PRとは、「入社することでどのように会社に貢献できるのか」ということです。この2点で面接官に好印象を与えられると、書類選考を通過して面接に臨めます。そのため、面接につなげられるような内容を意識して書くことが重要となります。

また、志望動機や自己PRについては、面接でも履歴書の内容を踏まえた上で、さらに掘り下げて質問されます。もしも履歴書の内容と面接で話す内容に矛盾があると、面接官の心証は一気に悪化してしまいます。履歴書と面接で話す内容は、きちんと整合性のあるものにしましょう。

志望動機と自己PRについては、わかりやすく書くことも重要です。つい、熱が入って長文で書いてしまいがちですが、長い文章はわかりにくい内容になりやすいため注意が必要です。何よりも読みやすさを意識してまとめるようにしましょう。

趣味・特技

一見すると面接には関係ないように思える趣味・特技欄ですが、人柄を把握するのに重要な要素として見られます。また、面接に進んだ際には、趣味や特技で学んだことを仕事に生かすというアピールができるので、その点を意識して履歴書に記載するようにしましょう。

履歴書提出のポイント

履歴書が完成したら、企業に提出します。提出する方法には郵送とメールの2つの場合があります。提出の際には、いくつか意識すべきポイントがあるので、解説します。

郵送の場合

ポイントとなるのは、封筒の住所、企業名、担当者名を記載する位置です。封筒の表面の右側に記載し、左下に赤字で「履歴書在中」、または「応募書類在中」と記載しましょう。最初から記載されている封筒も市販されているので、そちらを使うのも良いでしょう。「履歴書在中」や「応募書類在中」については、市販のスタンプを利用する方法もあります。また、郵送の場合は履歴書が折れないように、クリアファイルに入れておくのが良いでしょう。

メールで送付する場合

履歴書を添付するメールの件名は「履歴書ご送付の件(自分の氏名)」と記載しましょう。添付する履歴書のファイル名は「送信する年月日_履歴書(自分の氏名)」としておくとわかりやすいです。また、ファイル形式はPDFにしておくと、先方が印刷する際にトラブルがなくなります。

履歴書を送付する際に気をつけることは、郵送であってもメールであっても、相手への気遣いを忘れないということです。細かい点にまで気をつけて、配慮を怠らないようにしましょう。

転職時に使える!履歴書作成に便利なアプリ3選

履歴書の作成に便利なのが、履歴書作成アプリです。ここでは、代表的なアプリをピックアップして紹介します。

レジュメ

TOWNWORKがプロデュースする履歴書作成アプリです。ゼロから考えると時間のかかる志望動機や職務経歴、自己PRに関して、例文が豊富にそろっている点が支持を集めています。履歴書の形式も「スタンダード」「資格重視用」「自己PR用」と3種類がラインナップされており、利用シーンに合わせて使い分けられるのも便利。写真撮影から印刷までスマートフォン1つで完結できる利便性も見逃せません。

履歴書作成(インディード)

アルバイトやパート、転職用の履歴書・職務経歴書を作成できるアプリ。自分で作成していると間違えやすい学歴や職歴の年月については、誕生日から自動計算してくれるのが便利です。スキルや言語・語学の選択肢も豊富に用意されており、入力の手間がかかりません。志望動機や自己PRにも例文がそろっています。写真はアプリ内のカメラ機能で完結でき、コンビニでの印刷にも対応しています。

バイトル履歴書アプリ

セブンイレブンで印刷ができる履歴書作成アプリ。印刷以外にメールに添付して送信も可能です。志望動機もサンプルが用意されており、履歴書の書き方や面接時のノウハウなども確認できます。証明写真を美肌加工できる機能も搭載されており、書類選考時の印象を向上できます。

まとめ

書類選考は面接に進むための重要な関門であり、通過するには履歴書をしっかりと作り上げる必要があります。面接官が履歴書で重視するのは経験とスキルであり、文章量が多いかどうかはそれほど重要ではありません。
履歴書の項目の中では、志望動機や自己PRがもっとも重視される項目です。面接でも掘り下げられるので、矛盾しないように気をつけて記載しましょう。

履歴書の作成については、便利なアプリもリリースされています。適宜活用すると良いでしょう。

[文]サムライト編集部 [編集]サムライト編集部