お金を整えるシンプルな習慣

Senior couple toasting each other with wine on yacht

我慢だけしてもお金は貯まらない

「貯金」それは誰しもにとって永遠のテーマです。しかし我慢ばかりのダイエットが最終的にはリバウンドという失敗につながるように、我慢だけしていてもお金は思うようには貯まってくれません。

しかも「我慢をしている」と思って生活するなんてナンセンスな話です。重要なのは自分のお金の習慣をシンプルにして、「お金が貯まるシステム」を作ってしまうこと。ここではマネーコンサルタント・市居愛さんの著書『お金を整える』を参考にしながら、このシステムを作るためのメソッドを提案します。

財布を味方につける

最初に考えるべきはお金が直接出ていく「財布」についてです。お金が貯まらない人の中には「財布にお金を入れたらすぐ使ってしまう」という人も多いのではないでしょうか。

しかし「お金が貯まるシステム」に財布を組み込んでしまえば、このような悩みも大幅に軽減されます。無駄なレシートや使わないポイントカードなどを整理するのは大前提。その上で2つの習慣を取り入れることで、より財布をブラッシュアップしましょう。

●キャッシュカードは持ち歩くな!

「いざという時のために」「現金が必要な時があるから」という理由で財布の中にキャッシュカードを入れている人は多いはずです。しかしこれもお金が貯まらない習慣の1つ。現金が足りない事態になるのは、計画的にお金を使おうとしていない証拠なのです。計画的なお金の使い方を身につけるためには、キャッシュカードは家に置いておくのが一番です。

●「守り神的一万円札」のススメ

「そうは言ってもキャッシュカードがないと困るでしょ」と言う人は「守り神的一万円札」の導入をオススメします。方法は一万円札を三つ折りにして財布の一番見えやすい場所に入れておくだけです。これを「使わないお金」として決めておき、それを使わざるを得ない状況になったときは「財布が乱れ始めている証拠」と考えるようにします。

その時には無駄なレシートやカードが増えていないか、お札の順番がぐちゃぐちゃになっていないかなどを再度チェックしましょう。このように「守り神的一万円札」を導入するだけで、緊急時の保険だけでなく財布の状態チェックもできるのです。

冷蔵庫を整理する

Refrigerator
市居さんは冷蔵庫を「食費に無頓着すぎると乱れる場所」としています。ついつい食材を腐らせてしまったり、買ったことさえ覚えていない賞味期限切れのソースなどが冷蔵庫の中で眠っている人は、まずここから整理を始める必要があります。

冷蔵庫の中身をいったん全て出し、不要なものを捨ててしまいましょう。それができたら、冷蔵庫を「お金が貯まるシステム」に組み込むための習慣づくりを始められます。

●「一週間買い物リスト」を作る

不要なものを買わないためには「なんとなく買い物をする」という悪習慣をやめなくてはなりません。そのためには自分が毎週どんなものを買っているのかを把握し、それに基づいてリストを作る必要があります。

市居さんの本では「ごぼう1本、小松菜1束」のようにかなり具体的に決められていますが、「根菜1種類、葉菜2種類」などでもいいでしょう。リストに過不足があった場合は毎週書き直していくことで、より自分に合った買い物リストになっていきます。

●買い物をする曜日を決める

「なんとなく買い」の原因には「なんとなくスーパーに寄る」悪習慣も挙げられます。この習慣を断ち切るために買い物を週2回までと決め、かつ買い物をする曜日を決めてしまいましょう。

また2回の買い物の日も、日持ちする食材や週の前半に使う生鮮食品をまとめて買う「まとめ買い曜日」と、週の後半の生鮮食品を買い足す「補足曜日」に分けます。

買い物リストが正確であれば、まとめ買い曜日の前日には冷蔵庫の中身が空っぽになるはずです。逆に言えば食材が残っているということは買い物リストが不正確か、余計なものを買い足したという証拠になります。

スケジュール帳をシステムに組み込む

Busy woman holding weekly organiser

貯金を心がけていても飲み会の誘いや、レジャーの誘いに応じているうちにお金がなくなってしまう。自分が好きで参加している飲み会やレジャーでお金がなくなるのは構いませんが、「なんとなく」で参加しているだけでお金がなくなっているようではお金は絶対に貯まりません。

そんな人はスケジュール帳を「お金が貯まるシステム」に組み込んでみましょう。

●予定と必要経費をセットで記入

「同期会で飲み 会費6000円」「彼女とデート デート代15000円」など予定と一緒に必要経費(正確でなくてもOK)を記入するだけで、この先どれだけ自分がお金を使う予定になっているのかが可視化できます。

すると別の飲み会などの誘いがあった時にも「参加すると今週使いすぎになるからやめておこう」と断ることができるのです。これに先ほど決めた食材のまとめ買い曜日の食費なども加えれば、「出費の予定表」ができあがっていきます。もちろん予定通りにいかないこともありますが、少なくとも「なんとなく」でお金を使う回数は減るはずです。

●財布の残金を毎週記入する

財布の残金を毎週チェックし、その金額をスケジュール帳に記入しておくと「自分がどれだけお金を使ったのか」を大雑把に把握することができます。市居さんは「お金をおろす日」も予定に組み込んで、収支を管理する方法を提案しています。

「そこまで管理できないよ」という人もお金をおろした日にその金額もスケジュール帳に記入するだけでも、おおまかな収支を毎週チェックすることは可能です。

●「お金を使わなかった日」をチェックする

お金は使わなければ少しずつ貯まっていくものです。しかし私たちは意外と「お金を使わない」ことを意識していません。お金を使わなかった日にスケジュール帳の日付に印をつけるだけで、これを意識化することができます。

印をつけていくと達成感が味わえるので、印をつけるためにちょっとした「なんとなく買い」を積極的にやめるようになります。

そのお金で何を買っているのか?

Hairdresser with his customer.

●「お金が貯まるシステム」のコンセプトを確立しよう!

スーパーで食材を買うとき、アパレルショップで流行の服を買うとき、あるいは美容院でヘアーカットをしてもらうとき、私たちはいったい何を買っているのでしょうか。

システムを効率化するためには、そのためのコンセプトが必要です。「お金が貯まるシステム」にとってのコンセプトとは、この「そのお金で何を買っているのか」です。

「玉ねぎやジャケット、おしゃれな髪型を買っている」という返答ではまだまだコンセプトの掘り下げは不十分。「ジャケットそのものを買ったのではなく、そのジャケットを着ていくことによって得られる自分の『幸せ』を買ったのだ」というところまで掘り下げる必要があります。

●自分の買い物を見つめ直そう!

自分や自分の大切な人の幸せを買うためにお金を使う。このコンセプトを自分の中に落とし込めるまで、自分の買い物を見つめ直す癖をつけましょう。

すると自分や自分の大切な人の幸せにならない、「見栄」や「ステータス」のための買い物は自ずとしなくなるはず。「お金を貯めるシステム」にも一本筋が通り、より自分にとってお金が貯まりやすいシステムにカスタマイズできるようになっていきます。

参考文献『お金を整える』
[文・編集]サムライト編集部

Senior couple toasting each other with wine on yacht