NTTコミュニケーションズは、日本全国の長距離通信を支えているNTTグループの主要企業です。日本の通信インフラを支えてきた同社ですが、ますます拡大する需要に応えるべく、人員強化を図っています。
現在募集中のポジションの一つが、ソフトウェア開発エンジニア。同社がもつ光ファイバー通信のためのネットワーク(伝送ネットワーク)を制御するソフトウェアを作る仕事です。
今回は採用担当者である、プラットフォームサービス本部インフラデザイン部インフラ部門担当部長の黒川修さん(写真 右)と、同じ第三グループ内でインフラ設備に関する保守・企画やDX/プロセス改善を担当する第一チーム担当課長の浦山賢治さん(写真 左)にインタビュー。
今回募集するポジションの仕事内容や求められる経験とスキル、またNTTコミュニケーションズの社風や仕事の面白さについてお話しいただきました。
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今回募集するのは「ソフトウェアエンジニア<SDNを活用した次世代伝送ネットワーク開発>」

―今回募集するのは「ソフトウェアエンジニア<SDNを活用した次世代伝送ネットワーク開発>」ということですが、これはどういったポジションなのでしょうか?
黒川:「伝送ネットワーク」というのは、日本全国にある光ファイバー通信ネットワークのことです。SDN化というのはSoftware-Defined Networkingのことで、伝送ネットワークを構成する通信機器を制御・操作できるようにすることです。
制御・操作を可能にするには、専用のソフトウェアが必要です。今回募集するのは、そうしたソフトウェアを制御する業務プロセスの効率化やそのための設計を、開発を通じて進めていってくれるエンジニアです。
―配属される黒川さんのチーム「インフラデザイン部インフラ部門」というのは、どのような部署なのですか?
黒川:先ほど申し上げたような伝送ネットワークを構成する通信機器全般の信頼性維持や設備構築、保守運用のほか、中長期的なグランドデザインを担当している部署です。人数で言うとインフラデザイン部全体で110人ほどの組織になります。
浦山:実際に配属される私のチームは、派遣社員の方を含む7人に複数の業務委託メンバーで構成されています。主にインフラ設備に関する保守・企画やDX/プロセス改善を担当しています。
求められる経験とスキルは?
―伝送ネットワークを知っていて、かつソフトウェア開発の経験もあるという方だと、かなり母数が少ないように思います。やはり採用のハードルもかなり高いのでしょうか?
浦山:もちろんそのような方が理想ではありますが、伝送ネットワークの知見についてはマストではないと考えています。重要視したいのはソフトウェア開発の経験の方で、かつ伝送ネットワークや通信装置にも興味があり、スキルとしてしっかり身につけたいという意欲のある方なら、積極的に採用させていただきたいですね。
―経歴で言うと、どのような業界にいた方が好ましいのでしょうか?
黒川:国内外の通信キャリアや通信機器ベンダーでソフトウェア開発に携わっていた、という方がベストですが、浦山が申し上げたようにソフトウェア開発の経験と伝送ネットワークへの興味がある方なら、前向きにお話しができると考えています。
浦山:たとえばソフトウェアのSaaSのパッケージを作っている会社や経費精算サービスを作っている会社、eコマース系の会社でサービス開発をしていた方や、AWS上でソフトウェア開発に携わっていた方なども対象になります。
実際私のチームにいるメンバーにも、SIer系の経歴を持っている人もいれば、実際に手を動かしてコードを書いてきた人もいます。ですから、採用・配属されればその人の強みや嗜好に合わせた役割が用意できるかと思います。
―逆に「こういう人は流石に難しい」というケースはありますか?
浦山:アプリの中の一部のコードだけをひたすら書いてきました、という場合は厳しいかもしれません。ただアプリ開発やゲーム開発でも、ソフトウェア開発のためのプログラム経験やコード管理――いわゆる設計・製造・試験というような業務に携わってきた人であれば問題ありません。
仕事のやりがいは「チーム、社会に貢献している実感」
―今回募集するポジションの面白さ、やりがいについて教えてください。
浦山:ひとことで表現するとしたら「チーム、社会に貢献している実感」です。私たちのチームは開発したソフトウェアを実際に使用する方々との距離も近く、本当に大事なものからアジャイル的に短サイクルで開発していきます。
そのため先方の要望や優先度をヒアリングしながら、最終的には自分たちのチームのリソースと照らし合わせて、開発・実装を進めていくことになります。言われたことを淡々とこなすのではなく、主体的にプロジェクトを進めていくことができるので、チームへ貢献している実感があるんです。
またより大きな規模で貢献しているという実感もありますね。
―どういうことでしょうか?
浦山:NTTコミュニケーションズが構築しているネットワークは国内最大規模です。私たちの仕事は、全国に張り巡らされているネットワークの基盤を動かすシステムを作ること。そういう意味では社会全体へ貢献しているという実感があります。実際、私のチームのメンバーの中には、この点にやりがいを感じている者も少なくありません。
―逆に仕事の難しさはどこにありますか?
浦山:リリース直前までわからないこと、動かしてみないとわからないことがどうしても存在するところでしょうか。
いざシステムを作ったあとにユーザから「やっぱりこうして欲しい」「実はこういう機能が必要で……」という話が出てくるんです。
―開発の現場ではよくある話ですね。
浦山:そうですね(笑)。ただ弊社の場合は基本的に伝送ネットワークと装置の開発、SDN化を同時並行で動かしているので、「Aを変えたらBの調整が必要で、Bを調整したらCを変えなきゃいけなくて、最終的には全体での見直しが必要になった」といったケースもあります。
事業のスケールが大きいので、事後的な修正が入ったときに見直しの規模も大きくなる、というのはこの仕事の難しいところかもしれません。でも、私たちのチームはそういう状況でこそ強いんですよ。
―具体的に教えてください。
浦山:先ほど申し上げたように、私はNTTコミュニケーションズに入って1年ほどなのですが、今までに2回ほどリリースを経験しています。その時に、やはり毎回ユーザから「ごめん、この機能足りてなかった」と言われてチームがバタついたんです。
でもみんな慌てず、やらなければいけないこととできること、そして諦めないといけないことを洗い出して、チーム一丸となって状況に対応していった。あの時の現場力には感動しました。
スキルが磨ける開発環境×スピーディでオープンでフラットな組織
―採用・配属された後のキャリアはどのような可能性があるのでしょうか?
浦山:スキルや経験としては、まず伝送ネットワークのSDN化はスクラム体制で進めているのでアジャイル開発の経験が積めます。また、当然ですが、伝送ネットワークや通信装置についての知見が身につきますね。
私たちが作ったシステムを使う人たちが、ネットワークや装置の設計・設定を行うセクションの人たちなので、やりとりを通じてそちらの方面のキャリアも開けていくかと思います。本人の希望次第ですが。
―開発はどういった環境で進められているのですか?
浦山:いまは原則全員がリモートワークです。必要な端末等があれば、たいていは会社で用意できるので不自由を感じることはないと思いますよ。
あとは風土として、スピーディ・オープン・フラットの三拍子が揃っているので、とても仕事がしやすいですね。
―どういうところでそういった風土を実感しますか?
浦山:何事も「うまくいくかわからないけど、まずはやってみようよ」という意思決定をするところですね。上司と部下の関係でも、分け隔てなくディスカッションできますし。
実は私は1年ほど前にNTT東日本から転籍してきた人間なのですが、「同じグループでも組織のカラーがこんなに違うのか」と驚きました。
NTT東日本はどちらかというと、NTTグループらしいどっしりとした組織なのですが、NTTコミュニケーションズはベンチャー企業のようなフットワークの軽さも兼ね備えた組織だと感じています。
NTTコミュニケーションズの最大の魅力は「人」にあり!
―NTTコミュニケーションズの社風をひとことで表すとどんな言葉になりますか?
黒川:「NTTだから」の部分と「NTTなのに」の部分を兼ね備えているところだと思います。NTTだから、というのは会社の安心感や信頼性です。一方、NTTなのに、というのは先ほど浦山が申し上げたようなスピーディ・オープン・フラットな組織風土のことです。
こうした二面性はNTTコミュニケーションズならではだと思いますね。
―どうしてNTTコミュニケーションズは、大きな会社にもかかわらず柔軟な組織風土が築けているのでしょうか?
黒川:弊社の成り立ちが影響しているかと思います。グループ内の他社に比べ、弊社の事業領域であるインターネットは、参入障壁の少ない分野です。競争のある市場で勝ち抜くためには、素早い意思決定や自由な発想、風通しの良い組織が必要です。結果、NTTコミュニケーションズにはいまのような文化が根付いたのだと思います。
―ではNTTコミュニケーションズの最大の魅力はどこにあると思いますか?
黒川:社風もですが、やはり人ですね。みんな自分たちが日本にとって非常に重要なネットワークを作っているんだという責任感と、それをより良くしていくんだという使命感をもって働いています。私はそこに魅力を感じます。
浦山:私も社風と人に大きな魅力を感じます。ベンチャーに近いような動き方ができる会社なので、これから入ってくる人にとってもチャレンジしたくなるし、チャレンジしやすい環境だと思います。あとは、単純に良い人が多いですね。
―どういうことですか?
浦山:仕事に対してはみんなきっちりしているのですが、それ以外のところではとても優しくて、懐の深い人が多いんです。
一見すると年齢層も高い組織なんですが、比較的上の世代のメンバーが良い味を出していて、受け入れるべきところは柔軟に受け入れられる。私が長を務めるチームを含め、インフラデザイン部のインフラ部門にはいまのところ中途入社の人はいないのですが、きっと安心して入ってきてもらえるんじゃないかなと思います。
黒川:事実、インフラデザイン部の別部門には何人か中途入社の方がいますが、みんなしっかりと馴染んで、チームの中心になっています。インフラ部門に入ってきてくださる方も、きっとそうなっていただけると考えています。
