楽しい仕事ランキングTOP10! やりがいを感じる人気の職業とは

漠然と楽しい仕事がしたいとは思っていても、実際、楽しい仕事なんてないのでは?と悩んでいる方も多いはずです。どんな仕事が楽しいと感じるかは人によって違いますが、多くの人が楽しいと感じる職業をランキング形式で紹介するとともに、「楽しい仕事」とは何なのかを深堀りします。

楽しい仕事ってどんな仕事?


楽しい仕事とはどんなものでしょうか。もちろん、人によって個人差はありますが、しっかりと掘り下げていくと多くの人が楽しいと感じられる要因が何なのか少しずつ見えてきます。この項目では、どのような要素があると楽しいと感じやすいのかについて解説します。

スキルを高められる

スキルを高めたり新たな知識や技術を獲得したり、仕事を通じて成長を感じられたりすれば楽しいと感じやすいでしょう。また、興味がある物事や技術について新たな発見があったり、自分ができることが少しでも増えたりすると成長が実感でき、仕事に対する意欲が湧いて楽しいと感じられるものです。

たとえばツアーコンダクターが英語のスキルをより高められたり、プログラマーが、より美しいコーディングができたりなど、職種によって楽しいと感じる場面はそれぞれです。

給与が高い

対価がしっかりとあると仕事に対するモチベーションが上がります。とくに成果が給与やポジションに大きく反映されるような仕事はモチベーションが上がりやすいでしょう。

たとえばインセンティブがある営業職の場合、自分の成果によっては基本給の何倍もの額を稼げるような企業も存在します。こういう対価がしっかりしている仕事は、頑張れば頑張っただけ給与が上がり、評価されていると実感できるため「楽しい」と感じやすいと言えます。

やりがいがある

やりがい搾取という言葉がネットで生まれるなど、最近はあまりよいイメージのない「やりがい」ですが、やはり仕事においてやりがいはとても重要です。やりがいのない仕事というのはつまらなく感じ、場合によってはうつ病などを発症する原因にもなります。

かつてのヨーロッパの刑罰に「穴を掘っては埋めるを繰り返す」という作業がありました。単純な強制労働では問題のなかった囚人たちが、この刑罰を科せられると途端に精神に異常をきたすようになったしまったそうです。

これは極端な例ではありますが、人は自分の行う仕事に意義を見いだせなくなると精神的に大きな苦痛を感じるようになります。逆に言えば、やりがいのある仕事というのはそれだけで楽しさを感じさせ、心の平穏を守ってくれます。健康に生きるためにも、やりがいのある仕事を見つけるというのは人生のおいてとても重要なことです。

社会の役に立てる

社会への貢献度の高い仕事というのは誇りを感じられやすく、また、周りからの尊敬も得られやすいため、仕事に対する楽しさを感じやすくなります。たとえば警察官や消防士、医者や看護師、弁護士や検察官、介護士や保育士などといった社会への貢献性の高い職業は、楽しさを感じられやすいかもしれません。

職場環境が良い

人によっては職場環境の良し悪しこそが一番重要なのだと考える人も多いでしょう。人間関係が良い職場や、残業が少なく休みもきちんと取れるホワイトな職場などは、仮に仕事内容が単純なものであっても楽しいと感じられることがあります。

感覚的には学校生活の楽しさに近いものと言えばわかりやすいでしょうか。勉強自体は楽しくなくても、学校に行けば仲間がいて悩みを相談できたり、一緒に遊んだりもできる。コミュニケーションが活発で雰囲気が良い。そんな楽しさに近いと言えるでしょう。

また、職場の福利厚生が充実していたり、仕事場のインテリアや設備が洗練されていて綺麗だったり、といった部分に楽しさを見出す人もいます。

楽しい仕事ランキングTOP10


続いては楽しい仕事ランキングをご紹介します。前述したようにどこに楽しさを見出すかは人それぞれですが、参考にはなるはずです。自分の性格などと当てはめて確認してみましょう。

1位|エンジニア

何かを作り出すという行為は大きな達成感を生み出し、楽しさを人に与えてくれます。だからこそ、この世の中から小説や漫画といった創作物はなくなりません。そういった面から考えると、自分の手で製品を作り上げることのできる「エンジニア職」は楽しさを感じられる仕事として一番に挙げられます。

また、エンジニアの作り出したものは実際に誰かが使い、そして社会をよりよく進化させます。その実感を得られるのも、エンジニアの楽しみのひとつです。

エンジニアといえば今はITエンジニアが時代の最先端で活躍しています。IT分野は技術進歩が速く、その点さまざまなスキルや経験、知識を得られます。成長を感じやすいので、この点で見ても楽しさを感じやすい仕事と言えるでしょう。

2位|企画開発

第2位は「企画開発」です。新たな商品やサービスを考え生み出す「企画開発」の仕事は、自分のアイディアやプランを形にでき、やりがいを感じられます。

自分の手によって生まれたプランのおかげでクライアントのビジネスが成功したり、課題が解決したりすれば達成感を得られます。また、感謝の言葉を貰う機会が多いので、自己肯定感も得られやすいでしょう。

さらに、近年はSNSの発展のおかげで商品やサービスの評価や口コミなどを直接知ることが可能です。「凄く役に立った」「とても美味しかった」「大変ためになった」などといった言葉を目にすることで、満足感や幸福感も得られやすいと言えます。

3位|MR

「MR」とは医薬情報担当者のことで、医者や薬剤師などを相手に自社の薬について説明し、販売につなげていく仕事。平たく言えば医療系の営業職で、男性が8割ほどを占める職種です。

MRは営業職の中ではトップクラスの年収を誇ります。また、営業職の中ではかなりのホワイトな環境です。とくに大きいのが「接待が禁止されている」ということ。営業といえば接待のイメージがありますが、近年の医療業界ではルールが厳格化され、接待が禁止されました。そのため、MRは営業職でありながら接待をする必要がありません。

また、フレックス制のことが多いので、満員電車に揺られたり、夜遅くまで仕事をしたりしなければならないといったこともありません。さらに、近年は在宅が基本になってきており、出社する必要もないので、家族との時間も増やせます。他にも、女性の活躍を掲げている企業が多いので、産休や育休の制度がしっかりしており、女性にとっても働きやすい環境です。

このようにMRは社会への貢献性が高くやりがいがあり、労働環境も整っている企業も多く、楽しんで仕事ができそうです。

4位|経営コンサルタント

経営コンサルタントの魅力は、課題を見つけてそれをクリアしていくことの気持ちよさにあります。また、課題を解決することで人から感謝される機会が多いので、承認欲求を満たすことができ、それに喜びを感じるという方も多いようです。

また、経営コンサルタントは企業を相手に仕事をするため報酬が高いという点も仕事を楽しめる要因のひとつです。さらに、クライアントごとにさまざまな分野に触れる機会が多いので、さまざまな業界について学ぶことができることへのやりがいも感じられるでしょう。

5位|営業

MRだけでなく、その他の営業職もおすすめです。MRもそうですが、営業職は「契約が取れる」というわかりやすい成果目標があります。そのため、努力の方向性が定まっており、仕事へのモチベーションを保ちやすいのが特徴です。

さらに、人とコミュニケーションをとる仕事なので、人から直接感謝の気持ちを伝えてもらう機会が多いのも営業職の醍醐味のひとつ。営業職は合う合わないがはっきりしていますが、合う人にとっては最高の仕事と言えるでしょう。

6位|バイヤー

バイヤーは自分の買い付けた商品が売れるところに仕事の面白さがあります。成果がわかりやすいので達成感を得られやすく、また仕事を続け、技術を向上していくことへのモチベーションも保ちやすいのが特徴です。

また、バイヤーは全国・海外各地へ移動することが多いので、新しい土地に行くのが好きという人にとってもいいかもしれません。とくに飲食系のバイヤーは現地の食べ物や飲み物を実際に試食、試飲したりすることができるので、新しい場所に行くのが好き、食べることが好きな人には最高の仕事といっても過言ではないでしょう。

近年はECサイトの増加に伴って活躍できるフィールドが広がっているので、自分にあった分野のバイヤーを選ぶことも比較的容易です。

7位|建築設計

何かを作り上げるという行為は、それだけで楽しさを感じられます。とくに建物の設計に携わる意匠設計の仕事はやりがいを非常に感じさせてくれることでしょう。

建築は必ず誰かのために設計します。個人宅の設計でも商業施設や学校などの設計でも、設計したその先には必ず人の営みがあり、人々の生活を少しでも豊かにすることに直結しています。自分の設計が最終的に形になり、それが人の役に立っていることを実感できるのは、やりがいや楽しさにつながります。

建築事務所や建築メーカーに勤めるケースが一般的ですが、将来的には独立する選択肢もあるので、将来へのモチベーションを保ちやすいのもメリットのひとつです。

8位|Webマーケター

Webマーケターの仕事は市場分析やプロモーション活動、マーケティング戦略の立案などです。自社のマーケティングを担当する場合と、クライアントワークの場合があり、それぞれに楽しさや、やりがいを感じることができます。

IT社会の現代ではWebマーケターの重要性は年々高まっており、社会的な必要性を実感できることが大きな魅力でしょう。また、Web関連の知識と経験を蓄えられるので業種が違ってもIT領域の職種であれば転職もしやすく、また起業もしやすい分野なので将来へのモチベーションも保ちやすいと言えます。

9位|人事

人事は企業の根本を担うとても大事な役割を担います。だからこそ仕事に対するやりがいを感じられ、自分が得た人材が活躍するのを見ることで達成感を得られます。また、人事は社員と直接関わる仕事が多いので、人と関わることの楽しさも感じられるでしょう。

10位|動画編集

YouTubeの台頭によって近年話題になっているのが動画編集業です。動画編集の仕事は、動画を通じて人に感動や楽しさを伝えられるのが魅力です。また、編集スキルを磨いていけば、自分でYouTube動画を作成して副収入を得ることもできるので、スキルや知識を向上させるモチベーションも高く保てます。

もしも自分の動画がヒットすれば、正社員でなくても独立して年収数千万円~数億円というのも不可能ではありません。夢があるというのが、動画編集業の一番の楽しさかもしれません。

楽しい仕事をするメリット

次に、楽しい仕事をすることでどのようなメリットがあるのかをご紹介します。

モチベーションが維持できる

これまでも何度か触れてきていますが、仕事へのモチベーションを維持できます。モチベーションが保てなければ仕事の成果が上がりにくく、成果が出なければ給与も上がらず、昇進もできないという負のスパイラルに陥る恐れがあります。

一方で楽しい仕事の場合、強制されなくても新たなスキルや知識を習得する意欲が出てくるので、自然と成果が上がりやすくなり、困難な状況に陥っても頑張ろうという気持ちを抱けます。結果として給与や昇進の面でも良い結果が出る好循環に入る可能性が高くなります。

ストレスが少ない

楽しくない仕事は時間を長く感じ、楽しい仕事は時間を短く感じます。これだけでも精神的なストレスが大きく変わってきます。同じ時間の労働でも、楽しくない仕事は疲労感がより大きく感じ、楽しい仕事は疲労感をより軽く感じられます。これは精神的な部分だけに限らず、肉体的な部分にも作用されるため、長期的に見ると体への負担が大きく変わってきます。

つまらない仕事を続けていると次第に体に不調をきたし、場合によってはうつ病など精神疾患を引き起こすような事態に陥る恐れもあります。ところが、楽しい仕事ではそういったリスクを抑えることにもつながります。

たとえば、長時間労働の代表格として知られる漫画家は一日に15時間前後もの仕事をするのが当たり前で、かの有名な手塚治虫などは一日1時間しか寝なかったとも言われているほど多忙でした。しかし、手塚治虫さんが長時間労働で精神を病んだという話は聞きません。長時間労働の辛さより、その仕事が楽しいと感じられる気持ちが大きければ、精神的にも安定し、イライラせずに仕事を楽しめるのです。

つまり、それだけ「熱中できるか」「楽しめるか」という要素が精神に与える影響が大きいということなのです。楽しさを感じられる仕事を選ぶほうが、ストレスが少ないと言えるかもしれません。

人生の多くの時間を楽しめる

人生のうちの3割近くが仕事であると言われています。それだけの長い時間を苦痛に感じながら過ごすのか、楽しいと感じながら過ごすのか。どちらがいいのかと言われて前者を選ぶ人はいないでしょう。自分に合う仕事を見つけて、日々を楽しく過ごせれば、きっと人生はより豊かなものになるはずです。

楽しい仕事を見つける方法

次は楽しい仕事を見つける方法を解説します。

自己分析を行う

人と話すことが楽しいのか、物づくりに没頭するのが楽しいのか、スキルや知識を取得して成長していくことが楽しいのか。人によって楽しいことというのはそれぞれなので、楽しい仕事を見つける上で「自己診断」や「自己分析作業」は絶対に欠かせません。自己分析ができていなければ、どのような仕事が自分に合っているのか、どのような仕事を楽しいと思っているのかを判別できず、当然どのような仕事を選ぶべきなのかもわかりません。

そこでまずは「自分が楽しいと思ったこと」について考えてみましょう。過去に楽しいと感じたことを列挙します。そして、その上で「何故楽しいと感じたのか」を掘り下げてみましょう。こうすることで、楽しいと感じている根本的な理由を知るきっかけになります。

たとえば、過去にWebサイトの作成に携わったことが楽しいと感じたのであれば、その根本には「物づくりへの楽しさ」があると考えられます。つまり、物づくりに関わる仕事が自分にとって適している可能性があることがわかります。このような自己分析を行いながら、キャリアプランを練って将来像を明確にしていきます。

企業研究を行う

業界・仕事の研究を行うことも大切です。起業研究で最初にやることは、まず「気になる業界」と「気になる仕事」を絞り込むことです。最初からこれだという業界・仕事があればそれでもかまいませんが、ない場合には自分の強みや得意なことなどを考慮に入れて絞っていくとよいでしょう。自分の強みや得意なことを生かせる仕事というのは、それだけでも楽しさを感じやすいからです。

絞り込みが終わったら、次に業界ではどういった人材が必要とされているのかを調べましょう。年齢や性別、必要な経験やスキル、求められる性格などを調べ、自分がやっていけそうかどうかを確認しましょう。

また、企業や業界研究を行う際の注意点として、メリットだけではなくデメリットについてもしっかりとリサーチしておくことが肝心です。メリットの部分にばかり注目して仕事を選んでしまうと、就職後にミスマッチを感じて仕事が嫌いになってしまう原因となりえます。

楽しい仕事がしたいなら転職エージェントを活用

仕事探しは自分一人で行うのは非常に大変です。それが自分に適した楽しい仕事を選ぼうというのであればなおのこと。とくに今すでに仕事をしているという方は、忙しい日々の合間を使って自己分析や企業・業界研究を行わなくてはなりません。なかなか時間を取るのは大変でしょう。

また、せっかく自己分析や企業・業界研究を行って転職先の絞り込みができても、将来を左右する選択となるのでなかなか選べないという方も多いはずです。そういった時には自分一人で悩むのはやめましょう。他人の意見を聞いてみるのが解決の近道となります。もちろん家族や親しい友人などに相談するのもよいでしょう。しかし、家族や友人は心の支えにはなっても、真の意味でのアドバイスはできません。

本当に役立つアドバイスが欲しいのであれば、キャリアアドバイザーやキャリアコンサルタントなど、その道のプロに相談するのがよいでしょう。キャリアアドバイザーは求人情報の紹介はもちろん、職務経歴書や面接のアドバイス、面接日時のセッティング、入社日や給与条件の交渉、在籍企業の退職交渉に関する助言など、転職全般についてサポートしてくれます。キャリアコンサルタントはさらにサポートが幅広く、前述した内容に加え、職業選択のアドバイスや、職業能力の開発・向上に関するアドバイスなども行ってくれます。

また、キャリアアドバイザーやキャリアコンサルタントに依頼するメリットとして、非公開求人の斡旋が挙げられます。非公開求人とは転職サイトや企業ホームページなどでは公開されていない求人情報です。求職者が自力では見つけられない仕事に出会える可能性が高まるので、それだけ楽しい仕事を見つけられる確率も高まります。

なお、転職エージェントも適当に選んではいけません。たとえば、エンジニアを目指すのならエンジニア専門の転職エージェントを利用すると有利です。また、求人数が少ないところよりも多いところを選んだ方が有利になるので、専門職でない場合でもいくつかの転職エージェントを比較して選ぶとよいでしょう。もちろんサービスやサポートの質も重要です。自分が求めているサービスが受けられるかどうか確認しましょう。

楽しいと感じられる判断基準は、仕事のスキルが上がったことを実感できたり、人に感謝されたり、正当に評価されたりといったことです。楽しい仕事を見つけるためには、何が楽しいと感じられるのか自分自身を把握するところから始めましょう。

まとめ

人生の3割を仕事に費やすとも言われる現代社会では、仕事に対して楽しさを感じられるかどうかはとても重要です。つまらない仕事ばかりだと、ストレスから精神に不調をきたしてしまうかもしれません。健康的に生きるためにも、楽しい仕事を見つけることは大切なのです。

しかし、「楽しい仕事」というのは人によって感じ方が全く違います。そのためしっかりと自己分析を行い、企業や業界研究を行って適職を見つけましょう。自分で見つけるのが難しいと感じているなら転職のプロに依頼するのがおすすめです。自分にとって心から楽しい、やりがいを感じられると思える仕事を見つけられるように、さまざまなサポートを受けられます。

[文]CareerSupli編集部 [編集]CareerSupli編集部