自分の会社の評価基準を知ってる?出世したければ人事制度の根幹を学ぼう

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会社の評価に納得してますか?

企業で働いている人であれば一度は、自分の方が頑張って結果を出しているのに、アイツの方が評価が高いんだ!納得いかない!と思った経験があるでしょう。

かのアインシュタインはゲームで勝つためのコツをこう言っています。「ゲームのルールを知ることが大事だ。そしてルールを学んだあとは誰よりも上手にプレイするだけだ」つまり、あなたが会社というゲームの中で出世して成功するためには、人事の評価基準を知る必要があります。

ただ、そこで問題になるのが多くの企業でその「評価基準」があいまいであるという点です。日本には約421万の企業がありますが、具体的な「評価基準」を示しているのはわずか1割り程度。上場企業でも3分の1以下というのが実情のようです。

では、私たちはゲームのルールがあいまいなまま、プレーし続けなければいけないのでしょうか。安心してください。そんなことはありません。これまで約3,000社以上の人事設計/運用や採用に携わってきた人事のプロ、西尾太さんによれば「成長している元気のいい企業」の人事制度の根幹は、業種や企業の規模に関係なくほとんど同じ形をしていると言います。

つまり「見える化」できていないだけで、どの企業にも通用する普遍的な「評価基準」というものが存在しているのです。西尾さんの著書『人事の超プロが明かす評価基準』を参考に評価基準について解説していきます。

できる人と評価される人の違いは?

できる人と、評価される人の違いは何なのでしょうか?これは、評価される側とする側の認識や見方の違いによって起こります。現場レベルでは仕事ができて同僚からの信頼が厚くても、その人のポジションによっては、会社が求めるものと異なる場合があります。

人事の専門用語に「コンピテンシー」という言葉があります。これは「成果につながる行動」や「活躍する人に特徴的な行動や考え方」を意味しています。これがまさに会社が社員に求める「評価基準」になるのです。

これは、新人レベル、チーフレベル、課長、部長など、そのポジションによって求められるものが変わってきます。いくら優秀な人材でもそのポジションにあった役割を果たせなければ、その人はむしろ困った人という扱いになってしまいます。

一番問題なのは本人は優秀なつもりで自分の問題的に気づかず、会社側も会社が求めることを明文化していないため、本人に気づきを与える構造になっていない、評価する側とされる側の双方に問題を生み出してしまう会社の仕組みにあると西尾さんは指摘します。

そうならないために重要なのは、本人が会社の大前提である原理原則を知らないことを知る、つまり「無知の知」に気づくことなのです。そこで参考になるのが、各ポジションごとにこれだけは必要という普遍的な評価基準です。

本書の中では新人クラスから、一人前、チーフ、課長、部長、役員という6段階にキャリアステップを設定して、それぞれの段階で求められる「45の評価基準」を紹介しています。今回は一人前の評価基準について一部抜粋してご紹介していきます。

新人の評価基準

Businessman wearing necktie

新人の基本的な評価基準は次の6つです。

1. 誠実な行動
2. ルール遵守
3. マナー意識
4. チームワーク
5. 共感力
6. 伝達力

新人はこれら6つの基本的なビジネスの姿勢と、基本的なスキルが評価基準として求められます。入社5年目ぐらいでこれらの社会人としてどこでも通用するスキルを身につけるかどうかが、その後のキャリアに大きく影響します。

一人前の評価基準

Business people shaking hands

上記の基本的な基準をクリアした上で一人前クラスには下記の評価基準が求められます。
※以下『人事の超プロが明かす評価基準』より一部抜粋

7. 継続力

■OKな態度
・やると決めたことは、あきらめず最後まで取り組み続ける
・単調なことでもコツコツ続ける
・困難な課題にぶつかっても、乗り越えるための努力をし続ける

■NGな行動
・1つのことが長続きしない。中途半端で投げ出してしまう
・すぐに目に見える成果が出ないと嫌になる
・困難な課題にぶつかっても、乗り越えるための努力をし続ける

8. 創造的態度

■OKな態度
・何にでも興味を持ち、本質を探ろうとする
・新しい考え方やアイデアを前向きに受け入れ、発展させる
・自分の能力を高めていくことに強い関心を持っている

■NGな行動
・興味の幅が狭く、考えることが表層的
・新しい考え方やアイデアに関心を示さない、否定する
・現状に甘んじて、向上心に欠ける

9. 情報収集

■OKな態度
・多方面に情報を収集し、客観的にとらえる
・情報の正確さを検証している
・必要な情報を必要な人や機関から適切に得ている

■NGな行動
・偏った情報を集め、主観だけで判断する
・検証しないで情報を鵜呑みにする
・必要な情報を得られるソースを持っていない

10. 成長意欲・学習意欲

■OKな態度
・自分の明確なキャリア上の目標を持っている
・自身を高めるために勉強を怠らない。現状に満足しない
・失敗から学ぶ。失敗を反省し、次に活かす

■NGな行動
・キャリア目標がない。あいまい、目標が場当たり的
・勉強していない。勉強しなくてもいい、自分はできると思っている
・失敗を活かさない、振り返らない、反省しない

11. 状況把握、自己客観視

■OKな態度
・自身および部署やチームが置かれている状況を客観的にとらえている
・場の雰囲気を察し、適切な言動を取る
・受容と主張のバランスが取れており、相手の反応を観察している

■NGな行動
・状況を客観的にとらえることができず、主観的な理解にとどまっている
・場の雰囲気を察しない、空気が読めない。
・相手の反応を見極められない言動を取り続け、受け入れない。

12. 企画提案力

■OKな態度
・企画、提案を多く、効果的に行う
・文章だけでなく、プレゼン用のソフトなどを用いて効果的に図解化して伝える
・理解しやすく説得力のある提案書・企画書をつくる

■NGな行動
・企画・提案をしない。自分の仕事ではないと思っている
・文章だけでつたえようとする。わかりにくい
・説得力のある提案書・企画書がつくれない。図や表が描けない

13. クオリティ

■OKな態度
・ミスが起こらない仕組みをつくり、常にチェックを怠らない
・自分や周囲に対して高い質的水準を求める
・よりよい品質と効率を得るため、様々なく工夫を行う

■NGな行動
・ミスを防ぐ仕組みをつくらない。チェックしないでミスをする
・品質にこだわらない。向上を求めない
・現状を改善する工夫をしない、効率を考慮しない

14. コンピテンシー

主体的な行動
■OKな態度
・自ら考えて主体的に行動を起こす
・指示を待たずに「こうしたいのですが、いいですか」と上司や周囲に確認を取る
・人が嫌がる仕事、自分の担当外のことでも積極的に引き受ける

■NGな行動
・自ら考えない。常に受動的で行動を起こさない
・指示を待つ。「どうしましょう?」と上司や周囲に尋ね、自分の考えがない
・担当外の仕事を避ける。仕事を受けない。やりたがらない。

15. タフさ

■OKな態度
・集中力を維持し、必要なときに長時間でも熱心に仕事に取り組む
・熱意を示し、頑張り続ける
・逆境や障害があっても、立ち向かって対処する

■NGな行動
・集中力が持続せず、すぐにサボろうとする
・熱意がない、やる気が見られない。頑張らない
・できない言い訳をする。困難があるとすぐにあきらめる

16. ストレス・コントロール

■OKな態度
・プレッシャーに強く、批判やクレームにも常に冷静に対処できる
・ストレスがあっても安定したアウトプットができる
・自身のストレスの兆候を理解し、適切に対処する

■NGな行動
・緊張に弱く、平静さを失う。パニックを起こす
・ストレスがあると仕事に激しく影響する
・ストレスに弱い自覚がなく、無理をしすぎて潰れてしまう

企業で出世していくのはイバラの道

以上、一人前クラスに求められる10の評価基準をご紹介しました。一人前とはいうものの、上記の項目が普通にできている人はかなり優秀な人物だと思います。間違いなく、どの企業に行っても通用するレベルでしょう。この上の、チーフから役員までの4つのステップに必要な評価基準は本書でご確認ください。

新人時代から上に行った時に必要な基準を知り働くと、それを知らなかった時とは見えるもの、学べるものが大きく変わってくると思います。
フリーランスで成功している著名マーケッターの方が言っていましたが、フリーランスとして成功するよりも、企業で出世して成功する方がよっぽど難しいと言っていました。筆者も同感だと思います。

企業の中で出世していくには、上記のような評価基準を満たしていく相当な能力と周囲に対するバランス感覚や人間力、そして運が必要ですが、フリーランスの場合は営業力と実力があれば、上記の評価基準を満たしていなくても成功することが可能です。もちろんフリーランスはフリーランスなりの違う大変さがありますが、明らかに組織には向いておらず、個人で仕事をやった方がうまくいく場合もあります。

これは自分がどう生きたいかという問題でもあるので、5年後、10年後どうなっていたいかよく考えてみてください納得のいく道を進みましょう。

Career Supli
企業で出世できる人は本当にスゴイと思います。自分は個人で生きていく道を選びたいです。

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