面接で信頼を勝ち取るテクニック|話し方・まばたきのタイミングなど4つのポイントを解説

目次

人間は1分以内

「じっくり話をすればきっと自分の魅力は伝わる」。そんな風に考えていませんか?

ところが心理学者のシュナイダーの理論によれば、人間は1分以内に相手が信頼できる人物かどうかを判断しているのだそうです。その1分で「信頼できそうにない」と判断されてしまえば、いくらじっくり話してもその評価を覆すのは難しくなってしまいます。

逆に言えば、1分で信頼を勝ち取れば、その面接は勝ったも同然。ここでは『NHK式+心理学 一分で一生の信頼を勝ち取る方法』を参考に、話・声・目・ジェスチャーの4つの側面から、1分で信頼を勝ち取るためのワザを紹介します。

信頼を勝ち取る「話」のワザ

信頼できるかどうかが判断される1分の間に、どんなことを話すべきなのでしょうか。そのポイントは「テーマ」「文字数」、そして「構成」にあります。

ポイント1:テーマ

1分の話に盛り込むテーマは1つだけに絞るのが鉄則です。短い時間にあれもこれもと盛り込んでも、どのテーマにもフォーカスが当てられず、結局何を話したいのかがわからなくなってしまいます。

これを防ぐためにも最初の1分に話す内容に対して「13文字以内のタイトル」をつけましょう。志望動機なら「自分のスキルが活かせる舞台」、自己紹介なら「営業力には絶対の自信あり」といったようにタイトルをつけることでテーマが明確にでき、余計な話をしなくなります。

ポイント2:文字数

タイトルの「13文字以内」はテーマを1つに絞るために必要な文字数制限ですが、もっと重要な文字数のルールがあります。それは「一文50文字以内ルール」です。

文章でもやたらと一文が長いものは、話の要点がわかりにくく、読んでいても苦になるはず。これは口頭でも同じです。しどろもどろになって「〇〇は△△ですが、□□も△△ですし、したがって〜」になるよりは「〇〇は△△です。□□も△△と考えられます。したがって〜」と一文を50文字を目安に区切って話す方が内容が頭に入ってきやすくなります。

ポイント3:構成

いくらテーマを絞って一文を50文字以内に収めていても、話の構成がめちゃくちゃでは意味がありません。ここでは「PREP・LP法」を紹介しておきましょう。

P(Point):結論→私は〜です。
R(Reason):理由→なぜなら〜だからです。
E(Example):例示→例えば〜です。
P(Passion):情熱→私は〜と思ってきました。
L(Let’s):誘い→〜しましょう。
P(Please):お願い→どうぞ〜してください。

一文が50文字以内なので6つの文にまとめるとして、全部で300文字以内。これが1分で話せる最大の文字数であり、最適な内容となります。またこのようなフレームワークに話したい内容を落とし込むことで、より内容を明確にすることもできるのです。

信頼を勝ち取る「声」のワザ

話の内容を充実させたら、あとはその信頼感をさらに高める3つのテクニックを身につけましょう。1つ目のテクニックは「声」です。300文字以内の中で特に伝えたい内容については、声のテクニックで強調することでより説得力を増すことができます。その時に意識するのは次の4つです。

1.ゆっくり
2.大きく
3.前後の間
4.高さを上げる

引用:『NHK式+心理学 一分で一生の信頼を勝ち取る方法』第2章

「ゆっくり」と「大きく」は意識している人も多いかもしれません。「前後の間」とは、例えば「私の強みは情報分析力です」の「情報分析力」を強調したい場合に、「私の強みは、情報分析力、です」というように前後に一呼吸あけることを言います。また「じょうほうぶんせきりょく」の「じょう」の部分で声のトーンを上げることでさらに強調することができます。

これら4つのテクニックを合わせて使うと声に立体感が出るので、聞いている側も話し手により惹かれるようになるのです。

信頼を勝ち取る「目」のワザ

「目は口ほどにモノを言う」と言われるように、目は面接でも非常に重要な武器になります。信頼を勝ち取るために効果的な目のワザは、「目線」「まばたき」です。例えば面接官が複数人いる面接の場合、ずっと首を左右に振りながら喋っている人がいます。しかし実はこれは逆効果。落ち着きがない印象を与えてしまいます。

信頼感を演出する目線の振り方は「一文・一方向・10秒アイコンタクト」です。前述の「PREP・LP法」に従えば、アルファベット1つごとに目線を移していくことになります。この「一文・一方向・10秒アイコンタクト」を体に覚え込ませれば、目線を振りすぎることなく、相手を見ることができるのです。

まばたきは目線を振る時に合わせてするのがベストです。つまり、一方向を見ながらまばたきすることなく一文を話し、目線を次の方向に移すと同時にまばたきをして、また話し始めるのです。これにより「目」で信頼感を演出することができます。

信頼を勝ち取る「ジェスチャー」のワザ

話・声・目の3つの要素を完璧にしていても、体が猫背で手は膝の上で拳を握っているような自信なさげなジェスチャーをしていては、到底信頼を勝ち取ることはできません。力のある政治家たちの演説が自信にあふれているように見えるのは、彼らがこのジェスチャーのワザを最大限に生かしているからです。ジェスチャーのポイントは「手の高さ」です。

手の高さが肩より上で行われるジェスチャーはリーダーシップや活動的な印象を与えます。手の高さが肩より下、へそより上で行われるものは信頼感を演出し、へそより下で行われるジェスチャーは逆に頼りなさを演出してしまいます。特にリーダーシップを強調したい人は肩より上でのジェスチャーを、それ以外の人は強調したい内容の部分で肩より下、へそより上でのジェスチャーを使うようにすると良いでしょう。

信頼は「1分」で勝ち取れ

一文50文字以内、全体で300文字以内で話す1分の内容で、相手の自分に対する信頼度は決まっています。人間は好印象を抱いている人に対しては、たいていのことは好意的に受け取る傾向があるので、この1分を制すればあらゆる場面で自分の意見を聞き入れてもらえる可能性がアップするでしょう。

ここで挙げたワザはどれも「細かすぎる」と思うかもしれません。しかしこれらを徹底するだけで信頼を勝ち取れるのなら安いもの。自分の体と頭に徹底的に叩き込んで、最重要の「1分」を自分のものにしましょう。

参考文献『NHK式+心理学 一分で一生の信頼を勝ち取る方法』

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