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好きなモノを仕事に!堀江貴文も注目する新サービス
一流大学へと入るためにひたすら学業に打ち込み、社会に出て公務員として安定を築いていく。好きでもない仕事だと分かっていても、生活していくために一つの職を全うすることが、これまでの多くの人にとっての人生の形でした。
夢だったプロ野球選手を目指しても、活躍できるのはほんの一握り。歌が好きだからアーティストを志すも、現実を知るに連れて「私なんかじゃ……」と、夢半ばで諦める人も少なくないはず。
しかし、今の時代はインターネットの普及や技術の進歩に伴い、様々な新しい働き方が生まれ、好きなことをビジネス化することも夢ではないのです。
そこで今回は、あの堀江貴文氏も注目する新サービスや生き方を紹介していくと共に、「人生の楽しみ方」を学んでいきます。
働き方の選択肢を明確化した「新時代のビジネス座標図」とは
自分の好きなことを仕事にすると言っても、具体的にはどういった入り口からスタートしていけばいいのでしょうか。そこで、自分の目指していく方向性を知るために、今後のエンターテインメントビジネスの構造が分かりやすく示されている新しい座標図を見ていきましょう。

参考:『堀江貴文という生き方』第1章
これは、「メジャー度」つまり知名度の高さと「収入」の多さをABCDという4つのエリアで分けた図です。上にいけばいくほどメジャーで高収入。Aエリアで挙げるとすれば、綾瀬はるかやマツコ・デラックスのような映画やバラエティに引っ張りだこな女優やタレント。EXILEや安室奈美恵のような大人気アーティストです。逆に下へいくに連れて、どんどん無名の存在となっていきます。
そんな誰もが憧れる芸能界ですが、現実はほとんどがDエリアでなかなか芽が出ずに埋もれてしまっているのです。例えば、吉本興業の若手芸人やジャニーズ事務所のジャニーズジュニア。AKB48の選抜入りが果たせない若手アイドルなど、大手事務所や人気グループにいても日の目を浴びず、経済的に苦しい日々を過ごしている芸能人は数多くいます。
そういった組織で成功するまで闘い続けるしかなかった時代から、例えメジャーではなくても好きなことで収入を得やすくなったのがC~Bという新時代エリアなのです。そのなかで、実際に成功を収めているものを紹介します。
現在最も熱いビジネスモデル「YouTube」
最近、「ユーチューバ―」という言葉をよく聞きますよね。そのなかでも有名なのがヒカキンやマックスむらいです。彼らが先行して革新的な動画を投稿し続けたことで、「食えるビジネスモデル」として確立したのがYouTube。
動画を公開する際、「YouTubeパートナープログラム」を利用することで上げた動画に広告が掲載され、コンテンツを収益化できるというのが収入の仕組みとなっています。
実際にこの方法を使って、YouTubeでUPした「本能寺の変」が人気を博し、D→C→Bエリアへと移行することに成功したのが吉本のパフォーマンスユニット・エクスプロージョンなのです。
彼らは芸人としては埋もれていましたが、ダンサーとしての実力は本物。それを時代の主流である動画というコンテンツにして発信することで、たちまちブレイクすることに成功しました。
「ユーチューバー」は、クリエイターとしてファンを獲得していくことで、そのアテンション(注目)をマネタイズしていくことができます。例えば、企業から依頼されたタイアップコンテンツをつくったり、You Tube上のファンをリアルなイベントに誘導したりするなど、ファンをつくることができれば色々なマネタイズ方法があります。
ニコ生、ツイキャスに次ぐ最新配信サービス「SHOWROOM」
出典:https://www.showroom-live.com/
「会いに行けるアイドル」というのが、ここ数年のアイドル業界でのコンセプトになっていましたが、最近そこに新たなビジネスが展開されてきているのです。それが、“仮想ライブ空間”をキャッチコピーとし、アーティストやアイドルと交流できる新しい配信サービス「SHOWROOM」。
これまで、ニコ生配信やツイキャスなど、誰でも無料で動画をライブ配信できるサービスがありました。しかし、「SHOWROOM」は高画質なのに加え、視聴者がアバターとして動画に参加でき、コメントやアイテムを投げ込むことでライブを盛り上げることができるのです。“仮想ライブ空間”というだけあって、実際に会場へ見に行っている感覚が味わえますね。
さらに、人気度が高いアイドルには課金ポイントが積まれていくシステムが搭載されているので、その配信者をCDデビューさせることもあるのです。最近、CMやドラマの主題歌にも抜擢されるようになってきたボーカルグループ・Little Gree Monsterも「SHOWROOM」がきっかけで知られるようになりました。
このように、例えDエリアの隅にいるようなアイドルや、全く知名度のない一般人にでも、好きなことで実際にリスナーとコミュニケーションを取りながら夢に向かっていけるのです。このシステムが広まれば、Aエリアを目指すことよりも、Bエリアで成功を収める道を辿ることが標準化してくるかもしれません。
プロブロガー・イケダハヤトの「ノマド的な働き方」
出典:https://twitter.com/ihayato?lang=ja&lang=ja
「年商約2,000万円」。これが、ブログ周辺のみで稼いでいるイケダハヤト氏の収入です。メジャーシーンにはほとんど姿を現しませんが、ネット業界で知らない人はいないほど。ブログ「まだ東京で消耗してるの?」は月間300万PVを稼ぎ、そこに掲載された広告やアフィリエイトで主な収入を得ています。
2011年よりフリーランスへ転向し、現在高知県でのどかに暮らしながらも全国にメッセージを送り続けているのです。「会社を辞めても、今の日本ならなんとでも生きていける」。これは、2014年に行われた堀江氏との対談で行き着いた結論です。
そう。好きなこと、やりたいことに対して責任を持ち、それをコントロールしていけば、会社という一つの組織に捉われなくても生きていける。例え、全く無名なCエリアにからのスタートだとしても、自分というものを表現し続ければ、それがビジネスチャンスに転ぶことだってあり得るんです。
イケダハヤト氏は、まさにBエリアのスーパーヒーロー的な存在にあります。この生き方、働き方に習い、自分の意思に対して素直に一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
“遊んで儲ける”という意識が最高のワークライフを彩る
そもそも仕事は、見ようによれば、みな娯楽なのだ。
引用:『堀江貴文という生き方』第1章
この言葉を聞くだけで、人生そのものが変わってしましそうですね。今、本当は好きではない仕事をやっていても、娯楽という観点で見てみれば、スッと肩の力が抜けてきます。
やりたい仕事に向けてスタートを切った人も、そうでない人も、子供の頃ゲームや鬼ごっこに熱中していたように楽しい気持ちを仕事に注いでみましょう。遊びながらお金を貰えるなんて、最高な人生だと思いませんか?
参考文献:『堀江貴文という生き方』 宝島社
