全女子が泣いた、半身浴は意味がなかった!健康情報は何を信じれば良いの?

ショック!半身浴は意味なし!

数ヶ月前に、”半身浴”は、ダイエット効果・美容効果が得られないことがわかったという放送があり、ネット上でも大きな話題になりました。多くの女優や女性タレントが実践していると答えていた美容法で、一般の方でも多くの人が日常的に行っていたと思われます。東京都市大学の早坂信哉教授によれば、「半身浴はあまりカロリーを消費しない。キャラメル1個分(16kcal)のカロリーを消費するのに約100分間かかる」そうで、デトックス効果もないとのこと。

健康に関する情報は、常に新しいものが出てきますが、あまりにもいろんな情報がありすぎて、いったいなにを信用すればいいのかわかりませんよね。そこでどのように情報を精査して、取り入れていけば良いかをご紹介します。

まずは自分自身を良く知る

Group Of Friends Enjoying Meal At Outdoor Restaurant

新しい情報を知る前に、まずは自分のことを良く知ることから始めるのが先決です。オススメなのは1ヶ月間ほど、毎日食べたものと朝晩の体重を記録してみることです。ただ記録するだけでも今まで気づかなかった身体の変化や、自分の食習慣の特徴を自覚できるようになります。

人によってはこれを食べると明らかに体重が増えるというものがあり、筆者の場合は小麦粉を食べるとわかりやすく体重が増加する傾向がありましたので、それからはなるべく控えるようになりました。

7月1日に発売されたタニタの体組成計の新モデルでは、従来の体脂肪率などに加えて「筋肉の質=筋質」を評価する新たな指標「筋質点数」も計測できるようになりました。今までよりも正確なデータがとれるようになり、自分のスマフォと連動して情報を管理や確認することが可能に。参考価格で2万円弱なので、購入を検討する価値はあるでしょう。

遺伝子検査

Young chemist in the laboratory.

自分を良く知る上で、遺伝子検査もオススメです。遺伝子検査とは、個人の細胞を採取してDNAの情報を読み取り、病気のかかりやすさや、遺伝的傾向を知る検査です。6,000円で数十項目を調べるライトなものから、7〜8万円で数百項目を調べるものまで、値段や内容にかなり幅があります。

ただ遺伝子を検査し、DNAを読むこと自体は、技術や機械の進化によって比較的容易になってきているようですが、一般的な病気や肥満は、遺伝的要素よりも環境要素、つまりどんな環境で生活してきたかのほうが大きく、遺伝子だけで発症リスクを判定するのはまだ困難なようです。

なのであくまでも自分を知る上でも参考にするぐらいに考えた方が良いでしょう。ちなみにホリエモンは遺伝子検査で体質を見極めたあと、自分にあった運動をしてダイエットをしているそうです。あと10年ぐらいすれば、さらに精度が高くなってきますので、そうなると遺伝子検査を元にした予防医学が一般的になるでしょう。

プロのスポーツ選手の取り組みは参考にしても良い

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より新しい情報、より話題性のある情報を優先的に紹介するのが、メディアの宿命です。一応◯◯調べという形で最低限の根拠は示しますが、それがどの程度の信ぴょう性があるかはアテにならないことが多いです。一方で、プロのスポーツ選手が実践している健康法は、最新の科学的なデータに基いて、実際に自分が試して効果があることだけを採用しているので、参考にしていいと思います。

プロのスポーツ選手は人一倍身体の反応に敏感です。その人達が試してみて効果があると言うことは、試してみる価値があるでしょう。ただし、人によって体質や生まれ持った性質が違うので、他の人がやって効果があったものが自分にも当てはまるとはかぎりません。すべてを鵜呑みにするのではなく、試してみるという姿勢が大切です。

偏ったやり方は避ける

Bananas
人体のメカニズムは複雑で、どこかの研究機関が◯◯と◯◯にダイエット効果の相関が見られましたという発表があっても、あくまで可能性がありましたというお話です。その後に追加で実験をしていかないと、本当にそれが正しいのか、わからない場合がほとんどです。そのため新しい理論は10年ぐらいたたないと効果があるのか判断がつきません。

なので、より良いものを取り入れていくというよりは、ダメなものを取り入れないことを意識した方が、結果的にプラスになることが大きいと言えるかもしれません。そういったダメなものを避けるためには、あまりにも偏ったやり方は避けた方が良いと思います。

お肉を中心にたべるパレオ・ダイエットや、1つの食品だけを食べるモノミール、血液型によって食べ物を変える血液型ダイエットなど、世の中には信ぴょう性の薄いやり方がゴロゴロしています。そういったセンセーショナルなやり方はインパクトがあるので非常に魅力的に見えますが、実際には正しくないリスクの方が高いです。

そう考えると和食を腹八分で食べていれば、特に健康に問題がないことは、長い年月をかけて証明されているので最新の情報は追わずに、普通に生活をするのが一番賢いのかもしれません。

[文・編集] サムライト編集部