働きながら起業する10%起業にチャレンジしよう!

Handsome man wearing checkered shirt and nerd glasses sitting on sofa at home and using a digital tablet.

「安定」なんてどこにもない

私たちは「安定」が大好きです。特に仕事においては安定した職業や企業で働きたいと思っている人が大半でしょう。しかし近年の日本の大企業の動きを見ていても、少なくとも日本にはそんな仕事はどこにもないことがわかるはずです。日本にないのなら、世界中を探してもなかなか見つかりません。

しかしそんな状況でも働きながら起業する「10%起業」なら、比較的安定した人生を送れます。ここでは10%起業家として自分自身も活動するパトリック・J・マクギニスさんの『10%起業 1割の時間で成功をつかむ方法』を参考に、10%起業の方法について解説します。

10%起業ってなに?

10%起業とは自分の所有している時間・お金のうち、10%だけを使って起業することを言います。「10%程度で起業できるほどお金があったらとっくにやってる」と思う人もいるかもしれません。しかしインターネットの普及や法律の改正により、起業そのもののハードルはかなり低くなっています。

毎日会社のために働いて、金曜日には愚痴をこぼしながら酒を飲み、週末に平日の疲れを癒す。そんな生活をこれから先何十年も続けるよりは、興味のあることやこれまでの人生で情熱を注いできたことなどをビジネスにつなげて、お金に変えるほうがよほど有意義な人生になるはずです。

「1つの企業で勤める」というリスク

Sad Business Man at Office
1つの企業で正社員として勤め続けるというのは、すでにリスク以外の何物でもありません。堀江貴文さんが「正社員にはならない方が良い」と発言して話題になりましたが、これも「変化の流れが早くなった今の時代に、副業も許されない正社員として働くのはリスクでしかない」という文脈で言われたものです。

勤めている企業が潰れたり、解雇されたりしたら生きていく糧がない。そんな状況で生きているのは、全財産をたった1つの企業に投資するのと同じ、極めてギャンブル要素の強い生き方なのです。

そこでマクギニスさんは「人生にはプランBが必要だ」と言います。かつてAIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)に勤めていたマクギニスさんは、リーマンショックを経てこれまで着実に歩んできた「安定」したキャリアがガラガラと崩れ去る体験をします。

この時彼には10%起業という考え方はなく、人生のプランBもありませんでした。別の仕事を探そうにも金融危機の折、納得のいく仕事は見つかりません。ただ絶望感に苛まれたこの経験から、「人生にはプランBが必要だ」と痛感したのだそうです。このプランBを実現するのが、10%の時間とお金を使った10%起業なのです。

10%起業に必要なもの

Below view of successful job interview in the office.
10%起業を実行するために必要なものは、「リソース」「投資プロセス」「人脈」の3つです。

リソースとは時間や資金、知的財産のこと。もちろん「持っている時間・お金の10%で起業する」のが原則なので、これが唸るほどある必要はありません。大切なのはこれらが適正に使われているか?という洗い出しです。

2つ目の投資プロセスとは時間とお金を投資するための適切なプロジェクトを探し出したり、それを分析したりする作業です。雑誌『インク』が行った調査によれば創業者の71%が前職で直面した問題から起業アイディアを見つけ出したと回答しています。見つけ出したアイディアやプロジェクトが適切なものかどうかを判断するには、突拍子もない思いつきではダメ、というわけです。

3つ目の人脈とは、自分のアイディアを応援してくれる投資家やパートナーを見つけて作るチームのことです。たった1人でできるビジネスもありますが、そうでなければ必ず誰かの助けが必要となります。

必要なものを見つける15個のエクササイズ

これら3つの必要なものを見つけるためには、現在の自分を正確に把握しなければなりません。ここではマクギニスさんの著書を参考に15個の質問を挙げてみました。これらを通じて「リソース」「投資プロセス」「人脈」を少しずつ具体化し、10%起業への一歩を踏み出してみてください。

1.一日のうち、あるいは一週間のうち、どんな時間をどれだけ「10%」に充てられる?
2.いま現在、10%起業のための資金をいくら確保できる?
3.5年後、10%起業のための資金をいくら確保できる?
4.機会費用ゼロなら何がしたい?
5.チームで働きたい?一人で働きたい?
6.どんな問題を解決するのが得意?
7.残りの人生、たった1つのことだけできるとしたら何をする?
8.何を読むのが好き?
9.自分の仕事のどの部分が好き?どの部分が嫌い?
10.いま持っているスキルのどれを新しいビジネスに利用したい?
11.今後、どんなスキルを身につけたい?
12.指導したい?アドバイスしたい?それとも対等な立場で働きたい?
13.自分が持っている経歴や人脈、趣味やスキルのうち、アピールできるものはなに?
14.10%起業で何を達成したい?どんな風になりたい?
15.自分をサポートしてくれる人はこれまで出会った人(名刺のアーカイブなども含む)はどれだけいる?

10%起業をはじめてみよう

マクギニスさんの著書で挙げられている10%起業の方法は、投資家や企業のアドバイザーとしての働き方などが中心で、一見すると10%起業はそうした一流のスキルやノウハウを持った人しかできないように思えます。

しかし簡単な投資なら数千円から始められますし、冒頭でも書いたように、日本での起業のハードルはかなり低くなっています。

クラウドソーシングを使えばライターやプログラマー、イラストレーターとして活動を始めるのは難しくありません。またクラウドファンディングを使えば資金調達も可能ですし、SNSを使えば仲間を募ることもできます。大切なのは「いまの仕事でしか生きていけない」という思い込みを捨て、一歩を踏み出すことです。さて、あなたは10%の時間とお金で何を始めますか?

参考文献『10%起業 1割の時間で成功をつかむ方法』
Career Supli
最近は副業を認める会社も少しずつ増えてきているので、うまく自分の生き方とフィットするやり方を探しましょう。
[文・編集]サムライト編集部

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