世界で600人しかいないビリオネア起業家の成功の真髄とは

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10億ドルを稼ぐ人間の真髄は「マインド」にあり!

大金持ちになるために最も必要なのは運でしょうか、それとも才能でしょうか?世界的コンサルファーム「PwC(プライスウォーターハウスクーパース)」の公式調査によると、それは「マインド」だということがわかっています。

運や才能も非常に重要な要素ですが、それを活かすマインドなしに成功はありえません。ここでは同社が明確にした10億ドルを自力で稼いだ起業家たちに共通する5つの特徴を参考に、高いパフォーマンスを発揮するための5つの心得を提案します。

経験を積み重ねられるフィールドを選べ

PwC社のパートナーを務めるジョン・スヴォオクラとミッチ・コーエンが著した『10億ドルを自力で稼いだ人は、何を考え、どう行動し、誰と仕事をしているのか』(高橋璃子訳)によれば、ビリオネア起業家に巨額の富をもたらしたアイディアは「共感力」と「想像力」が同時に発揮された時に現れます。

共感力とは世の中の顧客となる人々に対する共感能力であり、想像力とは多くの人々の願いを叶えるためにはどうすればいいのかを導き出す能力です。PwC社の調査はこれらの能力が数年、時には数十年の経験によって形成されることも示しています。

しかしこれは「とりあえず3年は勤めてみろ!」という紋切り型のアドバイスが正しいことを証明する事実ではありません。重要なのは何年、あるいは何十年もの経験を積み重ねられるほど自分に合った場所に身を置くことなのです。

自分が能動的に仕事ができないフィールドでいくら戦い続けても、共感性や想像力は高まるどころか低下するだけです。

「無駄な時間」を見極めろ

Everyone needs to be at the top of their game!

成功のためのチャンスが巡ってきた時に、誰よりも素早く手を伸ばすためには常に自分の中の「無駄な時間」を排除しておかなくてはなりません。多くの成功者は「スピード」を重視します。

PwC社が調査したビリオネア起業家はもちろん、堀江貴文氏も「商売はスピードが勝負ですから、リスクとリターンのバランスでシンプルに即座に判断することが必要になってくるのです」と言っています。

だからと言ってただことを急くだけでも成功は手に入りません。インターネットがない時代にFacebookのようなビジネスモデルのアイディアを立ち上げたところで、到底成功は見込めないでしょう。重要なのは自分が成功するための条件を明確にし、その条件が整った瞬間にビジネスをスタートさせることです。

そのためにはできるだけ無駄な時間を排除し、その判断をするための余裕を確保しておく必要があります。PwC社が投資信託評価の世界的企業モーニングスター社の創業者、ジョー・マンスエトに取材に出向いた時、普通のサラリーマンよりも圧倒的に忙しいはずの彼が全く忙しそうに見えなかったのだそうです。

それはこのビリオネア起業家が常に無駄な時間を省き、自分にとって必要な時間をしっかりと確保していることを示しています。

あらゆる細部にこだわり抜け

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ビジネスの重要なコンセプトに関わるものについては、あらゆる点において徹底的にこだわり抜く。これもビリオネア起業家たちに共通するマインドです。かつてスターバックスで人気メニューだったホットサンドが現在店頭から姿を消しているのは、CEOであるハワード・シュルツの指示によるものだそうです。

スターバックスのホットサンドは温めすぎると中のチーズが溶け出して、オーブンの中で焦げてしまい、店内にチーズの匂いが充満してしまいます。同社の最大の売りはコーヒーの香り。

それを台無しにするのであれば、たとえ人気メニューでも削除するべきだ。それがシュルツのこだわりなのです。このほかにもスターバックスは心地よい接客と音楽、インテリアなどあらゆるところにまでこだわっています。

「細部までこだわる」というマインドの重要性は規模の大小を問いません。得意先へのプレゼンをする際には資料や説明内容だけでなく、連れて行く部下の選別、自分の身だしなみ、プレゼンの時間設定などあらゆる部分にこだわってこそ、最大のパフォーマンスが発揮できるのです。

「取り返しのつかない失敗」だけを回避しろ

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「ビリオネアクラスになれば、もしかするとあまり失敗しないのでは?」と思う人もいるかもしれません。しかしファーストリテイリングの柳井正社長の著書タイトル『一勝九敗』にもあるように、世界の名だたる大金持ちも数多くの失敗を積み重ねたうえで、大きな成功を手にしています。

共同購入型クーポンサイト「グルーポン」の共同創業者エリック・レフコフスキーいわく「短いサイクルで(失敗を)回して、こまめに方向転換できるようにするんです」(かっこ内筆者記)。

方向転換ができるレベルの失敗を、むしろ繰り返すことで成功への足がかりにする。ビリオネア起業家でも、いわゆる「一流のビジネスマン」でもこのマインドは同じように大切です。

しかし失敗してしまえば事業そのものが破綻したり、生活が崩壊してしまうなど「取り返しのつかない失敗」だけは回避しなくてはなりません。逆に言えばそれ以外の失敗は次に生かしさえすれば、いくらでもしていいのです。

1人で全てをやろうとするな

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「完全無欠のビジネスマンにならなければ成功できない」なんてことはありません。事実ビリオネア起業家たちには自分自身の弱点を補う頼もしいパートナーがいます。

例えばアップルの共同設立者スティーブ・ジョブズはアイディアの人でしたが、彼を技術面で支えたのはスティーブ・ウォズニアックでしたし、デザイン面で支えたのはジョナサン・アイブでした。もしジョブズがたった1人だったとしたら、彼は歴史に名を残せなかったかもしれません。

自分が完全無欠のビジネスマンになるのではなく、自分にはない能力や自分の能力を加速させる最適なパートナーを見つけること。もし起業を考えているのなら、このパートナー選びで妥協してはいけません。そして全幅の信頼を置けるパートナーと手を組んだら、自分は自分の役割に徹することです。

Patron Tequila、DeJoria Diamondsなど数多くの世界的ブランドの創業者であるジョン・ポール・デジョリアは2009年に立ち上げた小規模農業支援プロジェクト「グロウ・アパラチア」で、ケンタッキー州のベレア大学と手を組みました。その時の運営体制をデジョリアはこのように語っています。

「要するに私は彼らがうまく進めるように、正しい方向へ押しだしてやる役目なんです。大きな方向を間違えなければ、あとはうまくやってくれます」。

このようにちゃんと相手に役割を任せきるためには、それだけ信頼できる相手を選ぶことが前提なのです。

「どうすればできるか」だけを考えよう!

『10億ドルを自力で稼いだ人は、何を考え、どう行動し、誰と仕事をしているのか』に登場するビリオネア起業家たちのたくさんのエピソードには、もう1つ非常に重要なことが書かれています。

それは「必ず成功するのだと信じること」です。事業の失敗や周囲からの批判などに屈せず、「どうすればできるか」だけを考えて行動する。その自分の信念への強い信頼があってこそ、彼らは世界でも有数の富を手にしたのです。

5つの心得と「必ず成功するのだと信じること」。ここで挙げたことを実践するのは確かに難しいかもしれません。しかし何もいきなり起業せずとも良いのです。まずは毎日の仕事の中で1つずつ実践してみることから始めてみてはいかがでしょうか。

参考文献『10億ドルを自力で稼いだ人は、何を考え、どう行動し、誰と仕事をしているのか』
Career Supli
方向転換ができるレベルの失敗を繰り返す。チャレンジした人だけが失敗できるのです。
[文・編集]サムライト編集部

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