未経験からIT業界へ転職するには?初心者が始めるべきスキルアップ法と転職術

昨今の情勢により、リモートワークが増える一方で、出勤せざるえない職種の方も多くいらっしゃいます。自身のキャリアを見直したり、在宅勤務可能な職種に転職を考えたりする人も少なくありません。

そのなかでも、パソコンさえあれば場所を選ばず仕事ができるIT業界は、注目されている業界の一つです。

でも、プログラミングをしたことない、未経験からIT業界へ転職するなんてハードルが高そう、と思っている人もいるかもしれません。

今回は、これからプログラミングやWebスキルを学び、IT業界に就職を目指す人が取り組みたい学習方法や転職活動についてご紹介します。

オンライン学習を活用

まず、プログラミングやWebスキルが、どんなものなのか知ることから始めましょう。初心者におすすめしたいのが、オンラインの学習サービス。パソコンさえあれば、プログラミングやデザインを学べるサービスが多数あります。

「Progate」や「ドットインストール」「Schoo」などは無料での学習も可能です。ここからスタートしてみましょう。もう少し深く知りたくなったら、関連書籍を読みましょう。入門編の書籍もたくさん発行されているので、参考にすることで知識をより深めることができます。

独学に限界を感じたらキャリアスクールへ

一人での学習が、得意な人と不得意な人がいます。捗らなかったり、つまずいて先に進めなくなってしまったりしてしまっても、諦めないで。そんな人におすすめなのがキャリアスクール。

学費として、数万〜数十万円かかりますが、より実践的な内容を短期間で学習できます。効率的にスキルを習得したいと思っている人にもおすすめです。

オンライン受講(通学不要)で完結するものも多くあるので、自身の学習スタイルにあったスクールを選びましょう。

キャリアスクールでは、質問事項を先生に質問できるのはもちろん、メンターがついてくれたり、挫折しないためのサポートを受けられたりします。

なにより一番の魅力は、グループワークなどを通じて一緒に頑張る仲間ができること。モチベーションを保ちながら、仲間と一緒に学習を進めていきましょう。

職業訓練校なら失業保険を受給しながら学べる

いったん仕事を辞めて、職業訓練校に入ってしまうのも一つの手段。失業保険を受け取りながら学ぶことができるので、予算をかけずに学びたい人におすすめです。

ただし、卒業後は必ずしも希望の仕事につけるわけではありません。日頃の学習や情報収集を欠かさず進め、転職活動も並行して行いましょう。

学びながら作品や実績作りを

学習を進めながら取り組んで欲しいのが、作品や実績作り。あなたがどんなことをできる人なのかPRできるように、作成し蓄積しておきましょう。一例として、自作のアプリやゲーム、ホームページ、バナーなどが挙げられます。

Webマーケティングの業種を目指すならば、SNSアカウントの運用に力を注ぐのも一つの方法です。ターゲットやペルソナを設定し、統一のテーマで定期的に投稿して、フォロワーやエンゲージメント数を伸ばしていきましょう。
作った作品や実績は、転職活動時に活用できるよう、まとめてポートフォリオ(作品集)にしておくのがおすすめです。

クラウドソーシングより作品や実績作りを優先しよう

クラウドソーシングの案件を受注して、実績を積む方法もありますが、金額が安いのにもかかわらず長い時間を要する案件もあるため注意が必要です。

学んでいる最中に携わる案件は、キャリアスクールの課題や自分の知人の案件などに限り、まずは自身の作品や実績作りを優先させましょう。

エンジニアを目指すなら取得したい基本情報技術者資格

もしあなたがエンジニアを目指すのであれば、基本情報技術者の取得も検討しましょう。この資格は、「ITエンジニアの登竜門」と呼ばれており、多くのシステム開発企業の新入社員が最初に取得を目指す国家資格です。

エンジニアとしての基礎が身につき、それを証明できるため、未経験からエンジニア職へ転職する際には有利になります。取得には、受験対策の勉強が必要になりますが、学んで損になることはないので、余裕があれば資格取得を目指したいところです。

ポートフォリオを活用して転職活動を行おう

あらゆる求人情報を網羅するために、複数の転職サービスを並行して使用するのがおすすめです。転職サイトやエージェントだけでなく、「Wantedly」などのビジネスSNSも活用しましょう。その際、あなたの実績や作品をPRすることを忘れずに。

転職活動は「落ちて当たり前」と言われています。数十社落ちることも、ざらにあります。気持ちを切り替えて、諦めずに続けていくことが重要です。

可能であれば、面接時に「何が足りなかったのか」を伺ってみましょう。今後の転職活動に役立つ情報を得られるかもしれません。

ITに関する知識とスキルは一生もの

これからの社会で生きていく上で、ITのスキルや知識は必須であり、当たり前のものになっていくでしょう。IT業界で働いている人たちも、その昔はあなたと同じゼロからスタートしています。

学び始めるのに、今からでも決して遅くはありませんが、少しでも早く始めるに越したことはありません。これからを生き抜いていくための知識とスキルを身につけるために、一歩踏み出してみませんか。

[文]鍋田桂子 [編集]サムライト編集部