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え!?なにこの質問?どういう意味?・・・
もしあなたが火星から来たとしたら、どうやって問題を解決しますか?
これは実際にAmazonの採用面接で聞かれた質問です。この質問の狙いはなんだと思いますか?地頭の良さ、柔軟性、それともユーモアを試されている?
採用面接で聞かれる質問は、そのすべてに意図と狙いがあるといいますが、担当者が求める「答え」はどこにあるのだろうと気になりますよね。そんな意図や狙いの見えづらい、面接で答えにくい質問の攻略方法をお教えします。
採用担当者の質問は3つの意図から生まれる

採用担当者の質問の狙いは、大きく3つに分けることができます。
それは、
2.「実務能力のチェック(経験業務、スキル、適正)」
3.「企業への順応性のチェック(労働条件、相性、健康面)」
この3つです。採用面接の質問はかならずこのどれか、もしくは複数をチェックする狙いがあります。この3つの項目のどれを問われているかという視点があれば、突飛なことを聞かれているようでも、なにを求められているのか推測しやすくなります。
冒頭のAmazonの質問の場合は、回答の仕方によって、思考レベル、性格、一緒に働きやすい人物であるか、などのチェックをしていたと推測できます。また、Amazonの質問が特殊というワケではなく、他の企業でも変化球的な質問はよく聞かれます。
では事例から、よく聞かれる変化球的な質問に対しての答え方と、その意図をご紹介していきます。
変化球的な質問と面接官の本音
Q:あなたはうちのやり方に合わないと思いますよ?
面接官の本音:新しい環境への適応力が弱いのではないか?
キャリアに自信のある人ほど過去の実績などをアピールしがちですが、要注意です。特に独自の業務オペレーションを持つ企業は、中途半端な経験よりも未経験者を望む場合があります。キャリアのある人ほど、柔軟性があること、謙虚さ持っていることを伝えてください。
同業界での経験は御社でもお役に立てると自負しております。しかし御社ならではの業務オペレーションがあると思いますので、まずは新人のつもりで御社のやり方を身につけたいです。それによって今までの経験を御社でも活かすことができると考えています。
Q:うちの◯◯◯はレベル高いよ。あなたのスキルで大丈夫?
面接官の本音:スキル習得の意欲はあるのか、自主性はあるの?
求人企業によってはスキルに不足があっても有望な人材であれば、採用する場合も少なくありません。また場合によってはスキルを満たすベテランに対しても、同じ質問が投げかけられる場合があります。
どちらにしても問われているのは、継続して新しいスキルを学ぶ意欲があるか。あえて強い口調で問いかけることで、その覚悟を確認しています。
頑張ります。今までも自主的に勉強を続けて来ましたが、本日お話を伺わせていただき、より一層精進しなければと身が引き締まる思いです。現在は入社までに◯◯◯のスキルを習得できるように取り組んでいます。レベルの高い人たちの中で切磋琢磨していけることが楽しみです。
Q:あなたには◯◯◯の方が合っているのではないの?
面接官の本音:志望動機に曖昧なところはないか?
未経験者がよく言われる「動揺させる質問」の1つ。この質問がきた場合、採用担当者の考えていることは2パターンです。1つは、応募職種には条件がマッチしないが、有望な人材のため、他のポジションをすすめたい場合。
もう1つは、志望動機にあいまいな点がないかの確認。採用担当者は志望動機に少しでも疑問を持てば、角度を変えてくり返しヒアリングします。これもそのバージョンの1つ。将来のビジョンなどとともに、再度、志望動機を伝えましょう。
ご案内いただいた◯◯という仕事も大変興味深いと思いますが、私は
広報という仕事を通じて、良いアイデアを世の中に広め、よりよい社会をつくることを目指したいと考えています。それに向けて現在ライティングスキルの向上に取り組んでいます。また、今までのWEBマーケティングの経験を活かして、御社の戦略PRに貢献ができると自負しております。

Q:いま日本中で何人がトイレに入っていると思いますか?
面接官の本音:論理的な思考力はあるか?プレッシャーの中で冷静に判断できるか?
コンサルティングファームなどの面接でよく聞かれる「フェルミ推定」の問題です。完璧な答えを求められているわけではなく、日本の人口1億2700万人など、常識的な概算数値をもちいて、そこから仮説を立てます。
人が1日にトイレにいる時間は平均15分など、仮の数値を設定して、それをもとに、いまトイレにいる人の数を割り出します。最後の計算が難しい場合は焦らず落ちついて、電卓の使用の許可を求めるぐらいの余裕が欲しいです。
日本の人口が役1億2,700万人ですので、この数値を参考に推定します。人がトイレに入っている時間を1日のうち平均15分と仮定します。ですので1億2700×15/60×24で、計算すると、いまトイレにいる人は、1322916人になります。
Q:もし選ぶなら、給料は安いけど楽しい仕事と、給料はいいけどつらい仕事のどちら?
面接官の本音:どんな価値観を持っているか?隠している本音は?
給料に限らず究極の選択はよく聞かれる質問です。価値観を問われているのと、質問の回答の仕方で一緒に働きやすい人かどうかの2つを問われています。
あいまいに答えず、どちらかハッキリ選択しましょう。選択した答えとポジティブな理由をセットにして回答しましょう。
私は給料が安くても楽しいと思える仕事を選択したいです。目先の給料は安いかもしれませんが、自分が楽しいと思える仕事であれば、努力を努力と感じずに仕事に没頭することができます。そうして成果を出し、専門性を高めていくことで給料は後からついてくると考えます。
一緒に働きたいか
いろいろな質問を受けますが、1番重要なのは、一緒に働くメンバーを探しているということです。あまり慎重になりすぎず、あなたが大切していることを伝えて、お互いの価値観のすり合わせをしてください。きっと納得して働ける企業が見つかります。