ワールドクラスの紳士服ブランド「アルフレッド・ダンヒル」が発明に費やした時間

アルフレッドダンヒル2

男性にとって究極のスーツブランド

サッカー日本代表のオフィシャルスーツも担当する、世界な紳士服ブランド「アルフレッド・ダンヒル」。ビジネスシーンで活躍されている男性なら誰でも一度はアルフレッド・ダンヒルのスーツを着て仕事がしてみたい、と思ったことがあるのではないでしょうか。

今や世界的な紳士服のブランドとしてその名を轟かせているアルフレッド・ダンヒルですが、実は最初は紳士服とは全く関係のない、馬具専門卸売業として創業していたのをみなさんはご存知でしょうか?

今回は、創始者である「アルフレッド・ダンヒル」がどのような哲学を持っていたのか、そしてどのような変遷をたどってきたのかを彼の人生を振り返りながらご紹介していきたいと思います。

「クルマ以外なら何でも揃えている」会社

アルフレッドダンヒル
画像出典:wikipedia

1893年、馬具専門卸売業としてロンドンで創業した「アルフレッド・ダンヒル」を父親から受け継ぎ、衣類や小物の製造業にも手を広げて事業を拡大。その後、自動車が普及することを見越し、自動車旅行用品を積極的に取り扱う「モートリティーズ」を設立しました。

その種類の豊富さから、「クルマ以外なら何でも揃えている」と評判の会社に。その発展を陰で支えていたのが、彼自身の発明によって取得していた特許からの利益でした。

発明のきっかけは、警察への仕返し

1903年、スピード違反で捕まったことをきっかけに始まったアルフレッド・ダンヒルの発明人生。警察へ仕返しをするために、ネズミ捕りを察知するためのゴーグルや警察を挑発するような人形、さらにはクルマ、モーターサイクル関連の小物や旅行用品など作るようになりました。

意外なアレも?現代まで使われているダンヒルの発明品の数々

ダッシュボードクロック

dashboard-240933_1280

現在では当たり前のようにあるダッシュボードの時計。実はこれ、アルフレッドが1904年に発明した、世界初の時計なんです。以降、この商品をきっかけにモートリティーズは時計ビジネスにも進出しています。

サイドカー

sidecar-435987_1280

意外ですが、これもアルフレッドの発明品です。バイクに助手席をつけるという画期的なアイディアで特許を取り、彼が特許開発会社を設立するきっかけとなりました。

また、その他にもどんな気候にも耐えられるトランクケース、レザーのコート、毛皮の手袋まで、ドライバーに必要なありとあらゆる商品を発明しました。

490,944時間

そしてこの数字は、アルフレッドが生涯「発明」に費やした時間だと言われています。ひょんなきっかけから発明をするようになったアルフレッドは、いつしか自分の発明によって自らの会社の経営を支えていきます。

こうして会社が大きくなった後でも、アルフレッドは発明や開発など、自分が好きなことにはとても熱心でした。こうした「好きなもののためなら時間と労力を惜しまない」という信念があってこその成功なのでしょう。

その後、なぜかタバコ売りに転身

smoking-886540_1280

自動車用品で成功を収めたアルフレッドは、その後ロンドンの小さな家に移り、なぜかタバコの専門店を始めます。当時、タバコは雑貨屋で食品などと一緒に販売される程度のものだったのですが、アルフレッドはそんなタバコに将来性を感じ、商売を始めます。

タバコが流行るという予見は大当たりし、大ヒット!

高級品としてそれなりに高価な価格設定をしていたにも関わらず、タバコ屋の売れ行きはよく大ヒットに。婦人用のシガレットホルダーなどの真新しさから、今までのタバコに対するロンドンの人たちの見識を大いに覆すような商品で人気を博します。

最高のものを作れば必ず売れる!

しかも驚くべきことに、アルフレッド自身は喫煙者でありましたが、タバコに関する知識はまるでないに等しかったそうです。先述の自動車用品のときもそうでしたが、アルフレッドにはどうやら、時代の流行を先読みする力があったようです。

そしてこのタバコ屋以前の経験から、「最高のものを作れば必ず売れる」という絶対的な自身がアルフレッドをタバコ屋への転身を決めさせたのでしょう。

時代の流れを読む経営者としてのセンス

アルフレッドダンヒル3
画像出典:commons.wikimedia.org

そして今、「アルフレッド・ダンヒル」はライターやドライバー用の衣服、そして紳士服などを販売している世界的な超有名ブランドに成長しました。

創業者であるアルフレッドの「好きなことに夢中になる」「時代の流れを読む」「最高のものを作る」というスタンスは後続にもきちんと受け継がれています。だからこそ今の栄光があるのではないでしょうか。

Career Supli
アルフレッドが持っている経営哲学はたしかにセンスがいるようにも感じますが、好きなことに正直に熱中すること、今過ごしている日常に敏感に反応するアンテナをきちんと立てること、そしていまできる最高のものを作ることができていれば近づけるかもしれません。
[文・編集] サムライト編集部

アルフレッドダンヒル2