転職エージェントをマジで利用した方がいい人を敏腕コンサルタントに思いつく限りあげてもらった

その転職活動、非効率じゃない?

世の中には様々な転職エージェントが存在しますが、「自分はわざわざエージェントを使わなくても、転職サイトで十分だ」と思っている人もいるかもしれません。

しかし転職する人の中には、転職エージェントを利用した方が、明らかに効率的に転職活動を進められるタイプの人が存在します。

今回は「Spring転職エージェント」で首都圏や九州で活躍してきた敏腕コンサルタントの飯野翔太郎さんに「転職エージェントをマジで利用した方がいい人」について徹底的に聞いてきました。

18パターンあるので長文になります。下記の項目から自分に該当しそうな箇所をチェックしてください。

目次

1. はじめて転職する人
2. なぜか書類選考が通らない人
3. 「自分の分野以外の業界知識」が乏しい人
4. 「一芸」を持っている人
5. 人事・総務・経理など管理部門系の人
6. 「求人を出していない企業」に応募したい人
7. IPOに携わりたい人・これからIPOする会社に入りたい人
8. 現職で人間関係に悩まされている人
9. 本気で残業したくない人
10. 年齢・転職回数・学歴など「転職上のハンデ」がある人
11. 履歴書で伝えづらい転職理由の人
12. 面接に自信がない人
13. 異業種にチャレンジしたい人
14. 地方から都市圏に出て転職活動をしたい人
15. とにかく毎日忙しい人
16. 年収をアップさせたい人
17. 嫁ブロック・親ブロックに悩まされている人
18. そもそも「やりたいこと」がわからない人

転職エージェントを利用した方がいい人ってどんな人?

−今日は「どういう人が転職エージェントを使うべきか?」について、とことん教えていただきたいと思います。

飯野翔太郎(敬称略、以下飯野):よろしくお願いします。

1. はじめて転職する人

最初に言えるのは「はじめて転職する」という人です。私は転ばぬ先の杖ならぬ、転ばぬ先の転職エージェントだと考えています。

転職エージェントのコンサルタントは、「面接ではこういう失敗が多い」とか「この業界や企業はこんな傾向の面接をする」といった情報をたくさん持っています。

転職活動では失敗から学ぶこともたくさんありますが、しなくてもいい失敗はしない方が良いですよね。

多くの人が犯しがちな失敗を情報として提供することで、はじめて転職する人でも高い確率で成功してもらう。それが私たちコンサルタントの仕事の一つと言えます。

2. なぜか書類選考が通らない人

また一度自分で転職活動を始めてみたものの、なぜか一向に書類選考で落とされてしまうという人も転職エージェントを使ってみて欲しいです。

例えば職務経歴書を作成する時に、職務経験がある程度長い人の場合は、直近の職務経歴から記載していく逆時系列でまとめた方が読みやすいのですが、新卒の頃から時系列に長々と列挙されている方がいらっしゃいます。

このように本来アピールするべきポイントを書類上で上手く伝えることができていない人が少なくありません。

コンサルタントが客観的な視点で経験やスキルの棚卸しをサポートして、客観点な視点で応募書類の添削させていただくことで、書類選考が通りやすくなる可能性が高まります。

3. 「自分の分野以外の業界知識」が乏しい人

エンジニア・クリエイターなどに多いのですが、入社以来ずっと同じ分野に打ち込んできてその道ではスペシャリストになっていても、自分の分野以外のことになると全く分からない、という人がいます。

こういう人が自力で転職活動をすると知らないことばかりなので、「自分にはあまり選択肢がない」と感じてしまって、十分に検討する前に友人のツテを頼って転職してしまったり、転職そのものを諦めてしまうなど、自分のキャリアやスキルを過小評価してしまっている人がいるんですね。

ずっとシステム開発に全身全霊をかけてきて経験自体はものすごく豊かなのに、本人や今の職場がそれを活用しきれなくて、いわゆるブラック企業と思われるような企業で働いていた人もいました。

このような自分を過小評価してしまっている人に対しては、コンサルタントは「選択肢はたくさんありますよ。こういう会社に行けば自分の作りたいものが作れますし、年収アップも期待できます」と言ったように、本人の本当の価値をきっちりお伝えします。

転職の意思の有無にかかわらず、自分の客観的な価値を知るためにも、一度転職エージェントを利用して欲しいですね。

4. 「一芸」を持っている人

エンジニアの人以上に社会についての知識が乏しくなりがちな人もいます。例えば大学院でずっと研究してきたものの、教授職などになるのは難しいと考え、「20代、30代のうちに企業に就職しよう」と決断するアカデミアの人たちです。

ただ大学や大学院というのは一般社会から隔絶された世界ですから、そこでずっとやってきた人というのは「転職ってどうやるんだろう」「何から始めればいいんだろう」となることが多いんですね。

しかもそういった特殊な経験やスキルに関する求人は、普通の求人サイトで見つけことができないんですね。

しかし、長年一つのテーマを研究してきたという経験をアピールできることもありますし、その研究経験やスキルを買ってくれる企業を提案することもできます。

またコンサルタントが担当企業にアプローチをかけ、その人を活かせるポジションを用意してもらう「リバースマーケティング」ができる可能性もあります。

このように「自分の分野は特殊だから、転職は難しいだろうな」と思う人こそ、転職エージェントを活用するメリットはあると思います。

5. 人事・総務・経理など管理部門系の人

−転職エージェントを使った方がいい仕事や職種はありますか?

飯野:私の専門分野にはなるんですが、人事・総務・経理など管理部門系の人は使った方がいいと思います。というのも管理部門系の求人はワンポジションのケースが多いからです。

例えば経理部長や人事部長という役職は複数人必要ありません。表立って外部に求人を出すわけにはいかなくなります。

なぜなら仮に今すでに経理部長がいるにもかかわらず経理部長の求人を公開してしまうと、現職の経理部長は仕事どころではなくなりますし、仮に現職がいなかったとしても「どうして自分(が昇格)じゃないんだ?」と思う経理部の社員が出てくるからです。

こういった波風を立てないためにも、管理部門系の求人は転職エージェントだけが知り得る非公開求人である場合が多いんです。

そのため管理部門系の人が条件の良い転職をするには、転職エージェントを使った方が良いという話になるわけです。

6. 「求人を出していない企業」に応募したい人

こういった転職エージェントならではの転職ルートという意味では、先ほど話した「リバースマーケティング」も同じです。この手法は、先ほどのように何か「一芸」を持っている人以外にも使われるケースがあります。

例えば転職を希望するXさんが「A社に興味がある」と言ったとします。しかしコンサルタントが調べてみると、今のところA社はどこにも一切求人を出していないことがわかります。

普通ならこの時点で諦めるしかありませんが、コンサルタントがA社の潜在的な人材ニーズを分析し、その結果「XさんはA社の潜在的な人材ニーズを満たしている。Aさんを提案すれば採用につながるかもしれない」と判断すれば、リバースマーケティングを行うというわけです。

企業の内情に通じていて「潜在的にこういう人材を必要としているのではないか」という仮説が立てられなければ、リバースマーケティングは成立しません。

そのため個人が自力でやるのは至難の技で、転職エージェントのコンサルタントにしかできない仕事だと考えています。

そのため、こうした「求人を出していない企業」に応募したい人にも転職エージェントは有力な選択肢だと言えるかもしれませんね。

7. IPOに携わりたい人・これからIPOする会社に入りたい人

「企業の内情に通じていなければならない」という点では、IPOに携わりたい人やこれからIPOする会社に入りたい人も転職エージェントを使う方が効率的だと思います。IPO(=株式公開)のタイミングは企業の機密情報です。

そのため求人サイトなどで「IPOに携われる人が欲しい」と堂々と書くわけにはいきません。結果、転職エージェントの非公開求人として、人材を集めるということになります。

また直接「IPOに携われる人が欲しい」と企業が言わなくても、コンサルタントは日々の企業とのやりとりのなかで経営状況を把握していたり、コンサルタントから聞き出したりもできます。

したがって「IPOに携わりたい」「これからIPOする会社に入りたい」という人にも、ニーズに合った提案ができるわけです。

8. 現職で人間関係に悩まされている人

−「企業の内情」という意味では、コンサルタントは職場の雰囲気や人間関係なども把握しているんでしょうか?

飯野:ある程度は把握しています。私の所属する部では毎月転職が無事決まった人の統計を出しているんですが、転職先の決め手になった理由として「上司・人間関係・企業風土」がほぼ毎回2位になっています。

1位は「業務内容」ですが、これはある意味当たり前のことですから、私としては事実上「上司・人間関係・企業風土」が1位と言っても過言ではないと考えています。

また日々のコンサルタントの活動を通じても「社風や人間関係が合わなくて辞めたい」という理由で転職を希望する人が多く、それゆえ職場の雰囲気や人間関係といった情報は重要視しているんです。

もちろん企業によって情報の濃淡はありますが、長年付き合いのある企業になれば、かなり生々しい情報まで知っていたりします。

今の職場で人間関係に悩まされていて「次の職場では絶対に人間関係で悩みたくない」と思っている人や、求人票や求人サイトの情報だけで転職した結果として人間関係で悩んでいるという人などにも、転職エージェントを使ってみて欲しいですね。

9. 本気で残業したくない人

また求人サイトや求人票には必ずと言っていいほど残業時間の目安が記載されていますが、同時にそれらが現実とかけ離れている場合も多々あります。

他には「有給休暇は大企業並みにあるけど、実際に取得するのは雰囲気が許さない」とか「産休や育休も制度として存在するけど、取得できるかどうかは別問題」といった企業も少なくありません。

こういった建前上の情報と実態のギャップに悩まされたことがある人にも、転職エージェントを利用して欲しいです。

コンサルタントは建前上には現れない実情に精通していますから、自分一人で転職活動をするのに比べれば、入社前後のギャップはかなり小さくなるはずです。

10. 年齢・転職回数・学歴など「転職上のハンデ」がある人

−年齢が高かったり転職回数が多かったりするのもマイナスに働くと聞きます。現在ではそういった傾向はありますか?

飯野:言い方は悪いかもしれませんが、それらが「転職上のハンデ」として働く場合はあると思います。

ハンデを抱えているとどうしても履歴書の見た目が悪くなってしまうので、書類選考が突破できないというケースが起こり得るんですね。

ただ、それだけで諦める必要はありません。なぜなら転職エージェントを使ってもらえれば、人柄や実務能力をコンサルタントが企業に直接アピールできるからです。

実際、コンサルタントのパイプを使って、本来到達できない選考ステップまで進んでもらった例はたくさんあります。

11. 履歴書で伝えづらい転職理由の人

「転職理由は前向きでなければならない」という話がインターネットなどでまことしやかに語られていますが、コンサルタントからすればそんなことはありません。

履歴書では伝えづらいような転職理由の人も、転職エージェントのコンサルタントからうまく伝えることで、企業にマイナスの印象を与えずに済むというケースもあります。

−そうなんですか?ポジティブなことを言わないといけないものだと思っていました。

飯野:確かに20代の若手で、はじめての転職といったケースなら「キャリアアップ」が転職理由でも、企業側も納得できます。

しかし30代後半や40代もそこそこになってくると、課長や部長代理といった肩書きまで持っている人が面接に来て「キャリアアップのために転職を考えています」と言っても、リアリティに欠けるケースが増えてきます。

「あと2~3年頑張れば、今の職場でキャリアアップを狙えるのでは?」と思われてしまうわけです。

そう思えば企業の人事もそこを掘り下げます。しかし多くの場合人事が納得できるような理由は出てきません。

なぜならそれが「転職理由は前向きでなければならない」という都市伝説を鵜呑みにして、取り繕った結果だからです。だから前向きな転職理由を無理やり考える必要なんかないんです。

私見ですが、年齢が高くなるほど転職理由は「生々しいもの」を織り交ぜた方が、むしろ成功確率は上がると考えているくらいです。

12. 面接に自信がない人

「転職上のハンデ」もなくて、転職理由も伝えづらい部分はない。でも面接には自信がないという人も多いと思います。

実際「言いたいことはあるのに緊張してしまって言えない」とか「コンサルタントから見てもハイレベルな意見を持っているのに、話の組み立てが苦手で伝わらない」といった人はたくさんいます。

こうした人が個人で転職活動を続けた場合、残念ながら面接に慣れるまでに何社かの失敗は避けられないでしょう。しかし新卒の就職活動ならともかく、転職をしようとする人にそんな時間はありません。

この問題も転職エージェントを使えば解決できます。コンサルタントの仕事は面接の傾向などの情報を提供するだけではありません。

模擬面接を行なってみて「あなたのこの部分はこうした方がいい」、アパレル企業の面接対策で「この企業なら服装や化粧はこうした方がいい」というような、具体的な指導を行うことも私たちの仕事です。

そのため面接に自信がない人にとっても、転職エージェントを利用するメリットは大きいのではないでしょうか。

13. 異業種にチャレンジしたい人

−自信がないと言えば、未経験の業界や業種にチャレンジする人も自信はないでしょうね。

飯野:そうかもしれませんね。ただそれもコンサルタントからすれば、「一度話に来てください」と伝えたいです。

なぜなら「どんな仕事にチャレンジしたいのか?」にしても、普通は世の中に数多ある全ての仕事を検討し尽くすことはできません。

だから一人で全部判断しようとすると、本当はすごく向いていてやりたいと思える仕事があるのに、その仕事を検討せずに別の仕事を選んでしまう可能性があります。

また「希望する仕事にチャレンジして、転職できるのか?」という実現可能性については、未経験である以上ほとんど判断できないはずです。転職エージェントのコンサルタントならこうした問題を解決できます。

それに業界によって「採用されやすい時期」と「採用されにくい時期」というのもあります。

例えば「ある業界の求人が今年は前年比5倍になっている」「従来は年齢のハードルが高めだった業界が、近年はミドル世代の中途採用にも積極的になっている」といった現象が、たびたび起こります。

コンサルタントはこうした情報を持っていますが、個人がインターネットで検索しても、なかなか正確な情報は手に入りません。

14. 地方から都市圏に出て転職活動をしたい人

地方で勤めていて、次は東京や大阪などの都市圏で働きたいという人は、転職活動に使える時間が限られている場合が少なくありません。確かに転職は大事なイベントですが、だからといってそこまで足繁く都市圏に通えませんよね。

そのため例えば「地方在住だけどこの日だけ東京に出てこれるから、まとめて3社くらい面接を受けたい」とか「一週間だけ滞在するから、そこでスケジュールを組みたい」といった話になるわけです。

もしこの話を転職エージェントに持ってきてもらえれば、コンサルタント間で連携を取りつつ、各社のスケジュール調整に入ることができます。しかしこれを自分一人でやるとなると大変です。

なにしろ入社するかどうかもわからない自分のために、先方のスケジュールを調整してもらうわけですから、相当な交渉力と精神力が必要になります。

そのため「地方から都市圏に出て転職活動をしたい」という人にも転職エージェントはぴったりだと思います。ぜひとも有効活用して欲しいですね。

15. とにかく毎日忙しい人

たとえ都市圏に勤めていても、毎日忙しくてじっくり企業のホームページを読み込んで企業研究をする時間がないという人もいます。

こうした人は「忙しい→転職したい→転職の準備をする時間がない→無理やり転職活動をする→失敗する」というパターンにはまりがちです。

しかし大した準備もなく転職に成功する人というのは少数派ですから、そのまま自分でやっていても突破口を見つけ出すのは難しいでしょう。

一方転職エージェントでは忙しい人のために、希望先の簡単な事業内容を始め、求められているポジションの説明や面接の傾向・対策などを数十分程度で伝えるということができます。

これならある程度忙しくても転職活動の準備ができますから、きっと希望するような転職になるはずです。

16. 年収をアップさせたい人

−年収をアップさせたい、みたいな人も利用した方がいいんでしょうか?

飯野:正直なところ「エージェントを介したことで、どれくらい年収がアップしやすくなっているのか」については、個人的には実感がありません。

ただコンサルタントは各社の情報を持っていますから、交渉の余地があるかどうかの判断はできます。

あるいは複数の企業で選考が進んだ際に、そのうちの一社に対して「別の企業はこれだけの金額を出そうとしていますから、御社も頑張ってください」「こっちの企業はこれだけの金額を出せるそうなんですが、どうしますか?」といった形でやりとりをしているうちに、最終的なオファー金額が高くなるというケースも珍しくありません。

逆に年収アップを希望する人に対して「あなたが望む給与だと、次の会社ではこれくらいの期待値になります。これまでのキャリアや新しい環境で再スタートすることを考えると、もう少し低い給与から始めた方が適切かもしれません」という話をすることもあります。

どちらにせよ、本人が納得する形の給与にはなるのかなとは思いますね。

17. 嫁ブロック・親ブロックに悩まされている人

しかし本人が納得しても家族や親戚が納得せず、内定が決まっていたのに泣く泣く辞退を申し出るという人もいます。

従来でも奥様が納得しない「嫁ブロック」やご両親が反対する「親ブロック」はありましたが、最近では「義父母ブロック」や「彼女ブロック」も増えました。初めての転職においてはとりわけ多く直面する壁です。

私はこういうことに悩まされている人にも転職エージェントを利用して欲しいと思っています。

というのも転職に反対する家族や親戚は嫌がらせをしたいわけではなく、「それで大丈夫なのか?」という不安と心配から転職に反対しているケースが多いんです。

そこで専門家であるコンサルタントが業界や内定先企業の将来性や魅力をどのように伝えればよいか、不安や心配を解消していくお手伝いができます。

18. そもそも「やりたいこと」がわからない人

−「転職はしたいけど、何をしたいかわからない」みたいな人はさすがに困りますよね?

飯野:そういう人でも相談に来てもらえれば、一緒に何がやりたいのか、そもそも転職する必要はあるのかといったところから考えますよ。

「どうして今の企業に入ったんですか?」「今まで楽しいと思ったのはどんなことですか?」といった質問をしながら、深掘りしていきます。

手前味噌になってしまいますが、転職という人生における大事な意思決定に直面しているときに、伴走しながら意見やアドバイスをくれる人がいるというのは、心強いことだと思うんです。

今後もそうやって「心強い」と思ってもらえるコンサルタントになれるよう、日々頑張っていきたいですね。

転職エージェントを使う?使わない?

飯野さんには全部で18ものパターンについて教えていただきました。この18のパターンと自分の状況や将来の展望と照らし合わせながら、自分にとって転職エージェントが必要かどうかを検討してみてはいかがでしょうか。

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[インタビュー]頼母木 俊輔 [編集] サムライト編集部